今回は久しぶりにテロメアの記事について書こうかと。



運動とテロメアの関係について調べてみた…!

2015年のミシシッピ大学の研究によると、運動とテロメアの関係について調べてみたそうです。
そもそもテロメアの短さは老化の指標となっております。一方で運動はそのテロメアが短くなるのを防ぐかも…?と言われているんですな。じゃあ、実際のところどうなんだってことで今回チェックしてみることにしたみたい。
この研究は、1999年から2002年にかけてのアメリカ国民健康栄養調査(NHANES=アメリカ国民の代表的な健康調査)を使ったものでサンプル数は9,882人と言うもの。この中からテロメアのデータがある人をピックアップしていったそうで、最終的なサンプル数は20歳から84歳までの6,503人だったそうな。
んで、この調査では以下の4つのパターンの運動頻度について答えてもらったらしい。

  1. 中強度の運動(MPA):過去30日間で軽い汗をかく、呼吸や心拍数が小~中程度上がる運動を10分以上行ったか…?
  2. 高強度の運動(VPA):過去30日間で大量の汗をかく、呼吸や心拍数が大幅に上がる激しい運動を10分以上行ったか…?
  3. 移動手段としてのウォーキングとサイクリング:過去30日間で通勤や通学、用事のために歩いたり自転車に乗ったりしたか…?
  4. 筋トレ(MSA):過去30日間でウェイトリフティング、腕立て伏せ、腹筋など筋トレを行ったか…?

最後に該当データを統計処理した結果、

  • 上記に挙げた運動とテロメアの長さには明らかな用量反応関係が見られた…!
  • つまり運動をするとテロメアが短くなるのを防げそうだった…!
  • 上記に挙げた運動を1回行った人はテロメアが短くなるのが3%低くなっていた…!
  • 上記に挙げた運動を2回行った人はテロメアが短くなるのが24%低くなっていた…!
  • 上記に挙げた運動を3回行った人はテロメアが短くなるのが29%低くなっていた…!
  • 上記に挙げた運動を4回行った人はテロメアが短くなるのが52%低くなっていた…!

とのこと。素晴らしい結果ですね~。
但し、年齢別に見てみると残念なことが分かりまして、

  • 20~39歳:統計的に有意ではなかった…。
  • 40~64歳:0回の人に比べ1回(15%)、2回(32%)、3回(42%)、4回(61%)と運動頻度が増えれば増えるほど統計的に有意に低くなっていた…!
  • 65~84歳:統計的に有意ではなかった…。

とのこと。
はっきりと効果が表れたのは40~64歳の方のみだったみたいですね。



個人的考察

ということでまとめると、

  • どんな運動でも行えばテロメアが短くなるのを防げそう…!
  • 運動は回数が多い程良さそう…!
  • 特に40~64歳の方が行うと効果的…!

って感じでしょうか。
いずれにしても定期的に運動はしておきたいですね。



参考文献