今回も引き続き、ヨアニナ大学のアンブレラレビューを見てみます。



慢性閉塞性肺疾患(COPD)リスクの危険因子についてアンブレラレビューを行ってみた…!

2019年のヨアニナ大学の研究によると、慢性閉塞性肺疾患(COPD)リスクの危険因子についてアンブレラレビューを行ってみたそうです。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は言葉の通り、慢性的な肺の病気でして、一般的に喫煙が原因だと考えられております。ただタバコのダメージが目立ちすぎて他の要因が見過ごされがちなんだとか。そこで今回研究者たちは改めてその辺をチェックしてみることにしたらしい。
まず始めに慢性閉塞性肺疾患(COPD)のリスクと環境因子やバイオマーカーに関する観察研究の系統的レビュー・メタ分析をデータベースで検索してみたそうな。続いて各研究の質をチェックし、良い感じの物をピックアップしていったらしい。
最終的に質の高い11件の研究を選ぶことができまして、その研究の中には18件のメタ分析が含まれていたんだとか。また、系統的レビューのみの質の高い8件の研究もピックアップできたとのこと。
これらを用いてアンブレラレビューを行ってみた結果、

  • 11個の関連性は統計的に有意だった。特に6個の関連性はエビデンスレベルが高かった
  • 6個の関連性は小規模研究による効果又は過剰に有意なバイアスがあった

みたい。
続いて、慢性閉塞性肺疾患(COPD)リスクの増加に関連するものなんですが、

  • 結核歴
  • 関節リウマチ歴
  • バイオマス燃料への曝露(≒大気汚染や排ガスにさらされる)
  • 喫煙・受動喫煙

は信頼性が高かったみたい。
また他にも分かったこととして、


ってことで、どうやら炎症マーカーが高く慢性炎症な状態だったみたい。



個人的考察

現在又は過去にタバコを吸っている人の半分以上が慢性閉塞性肺疾患(COPD) を発症しないらしいんで、踏まえると炎症対策がポイントなのかな~と思いました(まぁそれでもタバコは吸わないに越したことはないと思いますが)



参考文献