当ブログでは、


ということを書いております。そうすることによって健康やダイエット、メンタルと様々な点でメリットがありますからね。
では、加工食品や超加工食品と未加工食品を見分けるにはどうすれば良いのか…?ってことで、今回は一つの基準になり得る「NOVA」ってのを見ていきたいと思います。



食品の加工度分類「NOVA」と具体例

2014年のサンパウロ大学の研究によると、食品の加工度の分類について系統的レビューを行ってみたそうです。
系統的レビューの流れは、

  1. 該当する先行研究を検索
  2. 1,276件の研究が見つかる
  3. 各研究を精査する
  4. 最終的に21件の研究が基準を満たしていた

って感じ。
この研究では、食品の加工度具合に応じて以下の4つのグループに分けておりまして、これをNOVAと呼んでおられました。NOVAは、加工食品や超加工食品の最も包括的な分類システムとみなされているとも言われておりまして、自分がどの程度加工食品を食べているかチェックするのに役立つんですよね。

んでそのNOVAの内容や具体的な例については同研究チームが行った2018年のサンパウロ大学の研究が参考になります。
まずNOVAの分類システムは4つのグループに分かれておりまして、

  1. NOVA1:未加工食品・最小限の加工食品
  2. NOVA2:料理の材料(油とか調味料)
  3. NOVA3:加工食品
  4. NOVA4:超加工食品

となっております。
次に各グループの内容と具体例について見ていきましょう。


NOVA1:未加工食品・最小限の加工食品

NOVA1は、未加工食品・最小限の加工食品グループとなります。
未加工食品は、野菜(葉や茎、根など)や種子類、果物なんかですね。また、動物肉(肉や内臓系など)や魚、卵や牛乳、キノコ類や海藻類なんかもこれに含まれます。もちろんミネラルウォーターも未加工食品です。
最小限の加工食品とは、食べられない部分や不要な部分の除去、乾燥、分別、焙煎、煮沸、低温殺菌、冷蔵、冷凍、真空、非アルコール発酵をしたものを指すそうな。因みに砂糖・脂肪・塩、油脂を使っていない食品同士を合わせたものもこちらに分類されます。
未加工食品・最小限の加工食品の具体例については、

  • 新鮮な果物
  • 搾った果物
  • 冷蔵果物
  • 冷凍果物
  • 乾燥した果物
  • 葉物野菜
  • 根菜類
  • 穀物類
  • 玄米
  • 白米
  • 小麦の実
  • レンズ豆
  • ひよこ豆
  • ジャガイモ
  • サツマイモ
  • キャッサバ
  • 生や乾燥したキノコ
  • 鶏肉
  • 魚介類
  • 生乳
  • ハーブ
  • スパイス
  • 生・低温殺菌のプレーンヨーグルト
  • 紅茶
  • コーヒー

などなど。


NOVA2:料理の材料(油とか調味料)

NOVA2は、料理の材料(油とか調味料)グループとなります。
料理の材料は、NOVA1の食品を圧縮や分離、精製、抽出した油や調味料のことを指します。
料理の材料(油とか調味料)の具体例については、

  • 種子類、ナッツ類、果物から搾った植物油
  • バター
  • ラード
  • 砂糖
  • 蜂蜜
  • シロップ
  • 食塩
  • 海水

などなど。


NOVA3:加工食品

NOVA3は、加工食品グループとなります。
加工食品は、砂糖・脂肪・塩などを加えて作られた製品でして、食品の賞味期限を延ばしたり、味や食感を良くしたりしたものとなっております。また添加物が含まれている場合もあるとのこと。
加工食品の具体例については、

  • 缶詰や瓶詰めの野菜や豆類
  • 塩漬けや砂糖漬けしたナッツ類や種子類
  • 塩漬けや乾燥、燻製にした肉や魚
  • 肉や魚の缶詰(保存料添加の有無にかかわらず)
  • 果物のシロップ(抗酸化物質添加・無添加)
  • パン
  • チーズ

などなど。


NOVA4:超加工食品

NOVA4は、超加工食品グループとなります。
超加工食品は、超加工によって作られる食品のこと。食材を成分ごとに分けて化学調味料で味付けし、形を整えて完成となる食品です。また、おいしさや口当たりを添加物でガッツリ整えたりしているのも特徴の一つ。
原材料には砂糖・脂肪・塩が使われることが多く、また、高果糖コーンシロップやトランス脂肪酸、香料、風味増強剤、着色料、乳化剤、甘味料、増粘剤、消泡剤、賦形剤(増量剤)、炭酸化剤(炭酸飲料の元)、発泡剤、ゲル化剤、艶出剤などの添加物もたんまり使われる。
超加工食品の原材料は、いずれも高収益製品(低コストの原材料、長期保存可能、強調されたブランド名)であり、便利ですぐに食べられる、非常においしい食べ物でもある。
超加工食品の具体例については、

  • 炭酸飲料
  • 甘いスナック
  • 塩味が効いたスナック
  • チョコレート
  • キャンディー
  • アイスクリーム
  • 大量生産されたパン
  • マーガリン
  • クッキー
  • ビスケット
  • ケーキ
  • タルト
  • ホットケーキ(パンケーキ)
  • 朝食用シリアル
  • エナジーバー
  • エナジードリンク
  • 乳酸菌ジュース
  • フルーツジュース
  • ヨーグルトジュース
  • ココアジュース
  • インスタントソース
  • 乳児用粉ミルク
  • 加工された健康食品
  • 加工されたダイエット食品
  • 置き換えダイエット用のシェイクやパウダー
  • レンチンの製品
  • パスタ
  • ピザ
  • 鶏肉や魚のナゲット
  • ソーセージ
  • ハンバーガー
  • ホットドッグ
  • インスタントスープ
  • インスタント麺
  • カップ麺
  • ゼリーのような加工されたデザート

などなど。


因みにお酒はNOVAでの分類が難しいそうです。



個人的考察

個人的には、ん…?って思う部分もあるんですが(例えば缶詰をひとくくりにして加工食品とか、植物油をひとくくりにしているとか)、大枠としては、まぁ妥当な線と言えると思っております。
もし、食品の加工度を知りたい時は目安としてお使いくださいませ。



参考文献