【加筆内容】ホワイトミートや魚でガンになる!は本当か?その1
前回まではレッドミートとガンの関係について掘り下げてきました。
んでどんな感じだったかと言いますと、
って感じ。
どうやらレッドミートとガンは残念ながら関係がありそうなんですよね。但し、どのような食べ物でもデメリットはありますし、加工肉のデメリットが超大きいのも事実。この辺も踏まえて判断していただくとよろしいかと思います。
なんとなくレッドミートとガンの関係が分かったところで、では他の肉とガンの関係はどうなのか…?って疑問が出てくるはず。つまり、鶏肉のようなホワイトミートや魚とガンリスクはどうなのか…?って話ですね。
レッドミート・加工肉で結腸がんリスクがアップ…!ホワイトミート・魚でダウンする…!
1990年のチャニングラボの前向きコホート研究によると、様々な肉(動物性脂肪)と食物繊維の摂取量と結腸がんの関係について調べてみたそうです。
この研究は年齢34歳から59歳の女性88,751人を対象に行ったもので、1980年に食事アンケートに回答してもらい、普段の食事内容をチェックしたそうな。
集められたデータを統計処理したところ、
- 肉(動物性脂肪)と結腸がんリスクは1.89倍という正の相関関係があった…!
- 植物性脂肪と結腸がんリスクは関係がみられなかった…!
- レッドミート(牛肉・豚肉・ラム肉)を毎日食べていた女性は、月1回未満しか食べていなかった女性と比べて、結腸がんリスクが2.49倍も高かった…!
- 加工肉も結腸がんリスクの増加と有意に関係していた…!
- 但し、魚や鶏肉は結腸がんリスクの減少と関係していた…!
- 鶏肉・魚の摂取量と赤身肉の摂取量の比率は、結腸がんの発症率と特に強く関係していた…!
- 鶏肉・魚の摂取量と赤身肉の摂取量の比率が一番開いていたグループとそうでないグループの差は2.49倍も違った…!
- 果物からの食物繊維の摂取量が少ないと結腸がんのリスクがアップするように思われたが、この関係は肉の摂取量と統計的に有意な関係はなかった…!
とのこと。
やっぱりレッドミートや加工肉はガンリスクのアップと関係があったみたいですね~。それに対して、鶏肉(ホワイトミート)や魚はガンリスクがダウンしたみたい。
レッドミートで乳がんリスクはアップする…!一方でホワイトミート・魚は関係ない…!
1994年のニューヨーク大学の前向きコホート研究によると、肉や加工肉、動物性脂肪、タンパク質の摂取量と乳がんリスクの関係について調べてみたそうです。
この研究はニューヨーク市の住む女性14,291人を対象に行ったそうで、期間は1985~1991年だったそうな。具体的には自己アンケートに答えてもらったらしく、それで普段の食事頻度や最近の食事についてチェックしたらしい。
最後にアンケート結果を統計処理したそうで、結果は、
- 肉の摂取量が増えれば増えるほど乳がんリスクが明らかにアップしていた…!
- 肉の摂取量が一番多かったグループの女性と一番低かったグループの女性を比較してみると、乳がんリスクが1.87倍も高かった…!
- 総脂肪と動物性脂肪の摂取量が一番多かったグループの女性は乳がんリスクが緩やかに増加していた…!
- 動物性以外の脂肪やタンパク質、乳製品、鶏肉や魚は乳がんリスクと関係なかった…!
そうです。
やはりレッドミートは乳がんリスクとも関係があったみたいですが、一方でホワイトミート・魚は関係ないみたいですね。