ADHDと身体的健康

ADHDと身体的健康では、肥満、睡眠障害、喘息が成人のADHDの合併症として十分に裏付けられていたとのこと。また、成人のADHDと片頭痛、セリアック病との関連性を示す暫定的なエビデンスもあったらしい。一方で成人のADHDと心血管疾患の関連性は見られなかったそうな。


ADHDと睡眠

ADHDと睡眠について調べた研究は数多くあるとのこと。
ADHDの子供は対照群よりも睡眠中の動きの回数と無呼吸が有意に高かったものの、併存疾患と服薬でコントロールした後は、入眠障害や就寝時の抵抗に有意差がなくなったらしい。また、同じ研究者のその後の研究により、ADHDの子供は親が報告した就寝時と早朝の問題行動だけでなく、断片的な睡眠や睡眠効率の悪さ、日中の過度の眠気といった問題についてもあった。更にADHDの子供は睡眠時の呼吸問題や睡眠中の周期性四肢運動障害を経験する可能性が高かった。
ADHDを持つ7~12歳及び青年期の方は睡眠障害が有意に高かった。ADHDにおける睡眠障害は一般的であり、行動結果を悪化させる可能性があるとのこと。
成人のみを対象としたレビューでも同様の結果が得られている。ADHDを持つ成人は健常者と比較して、入眠潜時が長く、睡眠効率が低く、睡眠中の覚醒回数が多く、睡眠の質を自己認識する傾向が低い。ADHDを持つ成人と睡眠障害は双方向の関係にあるらしく、睡眠不足はADHDの症状を悪化させ、ADHDは睡眠不足を悪化させるとのこと。
生涯にわたる睡眠とADHDを調べた研究がいくつあるそうで、ナルコレプシーにおけるADHD症状の有病率は33%であり、子供や青年の25.0%と比べて成人の36.2%の方が高い傾向にある。
睡眠時間が短いことは、ADHDの症状、特に多動性と関連していることが示されており、睡眠時間が6時間以下の研究では有意な相関関係が見られた。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA:いわゆる睡眠時無呼吸症候群)の患者の最大95%はADHDを報告しており、ADHDの患者においても閉塞性睡眠時無呼吸症候群がADHDの症状に関係している可能性があるらしい。



個人的考察

とりあえず今回はここまで。
続きは明日になります。



参考文献

最後にご紹介します。