他人の問題は良いアドバイスが出来るが自分の問題は出来ない。ソロモンのパラドックスはどう対策すべきか?
ビッグファイブのところでソロモンのパラドックスについてチラッとご紹介しましたが、今回はここをもう少し掘り下げておきます。
ソロモンのパラドックスってなに…?
2014年のウォータールー大学の研究によると、他人の問題だと良いアドバイスが出来るのに、どうして自分のことになると上手く判断ができなくなるのかについて調べてみたそうです。
まず、冒頭のところで研究者は、上記のような現象をソロモンのパラドックスと呼んでおります。かのソロモン王は知恵があり他人に対して的確なアドバイスをしながらも、身近な人間関係(女性問題)に関しては全く知恵が働かず失敗ばかりしていたんですよね。それにちなんで、ソロモンのパラドックスと呼ぶようにしたそうな。
研究は3つの実験を行ったそうで、それぞれ104人、120人、469人と延べ693人が参加したそうです。実験の内容はシンプルで、参加者に自分が対人トラブルに遭う、又は友人が対人トラブルに遭うことを想像してもらい、その後、色々なことを聞き、どちらの方が賢明な判断ができるのか比べてみたとのこと。
結果、
- 参加者は自分の問題として考えるよりも、他人の問題として考えた方が賢明な判断が出来た…!
- 20〜40歳の方でも60〜80歳の方でも同じ結果だった…!
そうです。よく、年を取るとともに知恵が身に付くなんて話がありますが、実際は年齢など関係ないみたいですね。
この結果に研究者曰く、他人にアドバイスすることを想像するだけで、対人トラブルで起きがちな誤った判断を回避しやすくなる。これにより、私たちはより賢明な判断が出来るようになるとのこと。
つまり、自分の問題を他人の問題として考えると良い解決法が見つかる…!ってことですね。これは分かるな~。
では、実際どうやって行うと良いのかですが、なんでも他人視点で自分にアドバイスをしてみると良いそうです。自分と同じ悩みを持った人を想像してその人にアドバイスするとしたらどのようなことを言うか考える…!みたいな感じですね。
個人的考察
ということでソロモンのパラドックスでした。
これは自分に対しての様々な問題を解決していく上で、非常に有効で知っておいて損はない方法です。ぜひご活用ください。