久しぶりに、ひらめき・アイディアの研究でもご紹介しておきます。



創造性を働かせアイディアを求めているとき人は目が動きまくってまばたきも増える…!

2015年のミラノ・ビコッカ大学の研究によると、目の動きとまばたきをチェックして創造性との関係を調べてみたそうです。
この研究は、ノースウェスタン大学の学生38名(平均年齢20.12±3.04歳、女性22名、男性16名)が参加したそうで、モニターの画面を見ながら、単語問題を答えてもらったそうです。
因みに単語問題ってのは、同時に3つの単語を提示して共通点を答えるみたいなものだったそうな。
例としては、

  • カニ・マツ・ソース
  • クラブアップル・パイナップル・アップルソース

ってのが表示されて、それの共通点を15秒以内に答えるって感じだったらしい。
また、回答を導く際に、考えて答えたか(分析的解決)…?パッと思いついて答えたか(ひらめき的解決)…?も聞いたんだそうな。同時に目の動きとまばたきもチェックしたとのこと。
結果、

  • ひらめき的解決(2秒)をしたときは分析的解決(4秒以上で回答)をしたときに比べて、まばたきの回数が多くなった…!問題から目をそらすことも多くなった…!

そうです。
創造性を働かせアイディアを求めているとき、人は目が動きまくって、まばたきも増えるみたいですね~。逆にじっくり考えて集中しているとき、人は一点を見つめていることが多く、瞬きも減るみたい。
ではなんでこんなことが起きるのか…?ですが、研究者によれば、

  • ドーパミンが関係しているんじゃないか…?

ってことです。
ドーパミンレベルが上がったり活動が増加すると、まばたきの回数が増えるそうで、逆にドーパミンの減少はまばたきの回数を減少させるんだとか。そしてドーパミン機能は、注意力と認知制御に深く関わっているので、これが関係しているんじゃないかとのことです。



個人的考察

この結果をどう利用するかはいろいろ考えられるな~と思いました。
例えば、相手方の目の動きとまばたきをチェックしてじっくり考えているorひらめきを求めているってのを推察したりもできるし、逆に自分がアイディアが欲しいときはきょろきょろした方がいいのかな~とかですね。
それと最後に研究者が、

  • 比喩的に、そしてこの場合は文字通り、枠の外で考えるということは、枠の外を見ることと関係している

と述べており、昔書いた額縁を外した考え方(クリティカル・シンキング)っていう自分と同じようなことを言っているな~と思いました。ちょっと親近感が(笑)



参考文献