昨日まではずーっと不安・緊張をやっかいものとして捉え、如何に対策していくか…?について掘り下げておりました。
んで今回は一変して、

  • そもそも不安・緊張って悪い物か…?

というお話をしていこうと思います。つまり、不安や緊張に良い効果はないのか…?ってことですね。
では早速ここんところについて見ていきましょう…!



不安や緊張を正しく使うにはどうすべきか…?

不安や緊張ってのは兎角嫌われ者ですが、ヤーキーズ・ドットソンの法則然りで実は良い面もたくさんあるんですよね。つまり、不安を興奮やワクワクと捉え直すのも良いけど、不安をそのまま利用していく…!って考え方もある訳ですな。
しかしここでかなり注意しなければいけないのが、根拠のないことで無理矢理不安は良い物…!と思い込もうとすることです。
だって、無理矢理思い込もうとすればするほど、心のどこかで、これって意味ないんじゃ…とか、不安は良い物って思いこんでも実際何が良いのか分からない…って思っちゃいますからね。その上、不安は良い物…!と思い込んでも本当にメリットを感じる作用がどこにあるのか分からなければ納得しようもありません。それこそ不安になりますよね(笑)
更にいえば、シロクマのリバウンド効果が発動してより不安が強調される上に、


といったバッドステータスを喰らうハメにもなります。
そのため、根拠のある不安のリフレーミングが必須と申しましょう。
では根拠のある不安のリフレーミングを具体的にどうすれば出来るのかと言いますと、ここで活躍するのがエビデンスのある研究結果です。こちらは一定以上認められた結果の為、大多数の方に効果のある、信じて良い、不安のメリットと言えます。
ということで、ここからは正しく不安・緊張を使えるよう、エビデンスのある不安のメリットを見ていきたいと思います。



不安のおかげで一生懸命努力する・徹底的に準備する・反省点を受け止められるので、目標達成率がアップし成功する可能性が高まる…!モチベーションもアップする…!

名著「ネガティブだからうまくいく」で有名なジュリー・ノレム博士の2002年の研究によると、不安ってのは嫌な感情だけど、行動にプラスの影響を与える可能性があるんだとか。
例えば、防衛的悲観主義の方なんかは不安を感じやすい代表例なんですが、そのおかげで不安になる機会があると、

  • 失敗しないよう一生懸命努力する
  • 失敗しないよう徹底的に準備する
  • メリットのあるネガティブなフィードバックを受け入れやすい

とのこと。
不安な人は将来についての出来事をネガティブに捉えるため、少しでも失敗しないよう努力や準備をしてネガティブなフィードバックもしっかり受け止めるみたいです。結果、目標達成率がアップし、成功する可能性が高まるそうな。



個人的考察

因みに2009年のライデン大学の研究2011年のライデン大学の研究によれば、不安が常にパフォーマンスダウンをさせる訳ではなく、単純作業や十分に学習したタスクについての努力が増加するそうです。つまり、不安のメリットである一生懸命努力するってのは、特に簡単な作業や慣れた作業で起こりやすいみたい。そのため、不安になったらまず簡単な雑務か慣れた作業をして弾みをつけていくのも良いかもしれませんね。
また努力するというメリットはモチベーションアップに欠かせない要素なのも重要なポイント。是非、合わせて覚えておきたいですね…!