科学的にみてポケモンGOみたいな位置情報ゲームって健康に良いの?事故とかのデメリットって本当のところどうなの?って話 その3
引き続き雑学としてゆる~く見ていきましょう。
ポケモンGOで本当に身体活動が増えるのか…?座り時間は減るのか…?
2016年のハワイ大学マノア校のパイロット研究によると、ポケモンGOで本当に身体活動が増えるのか…?座り時間は減るのか…?調べてみたそうです。
そもそも現代人は座りがちなことが多くそのリスクについては以前からご紹介している通りです。そして従来のゲームも座って行うことを基本としておりました。
しかしポケモンGOはGPSを使いリアルに歩いてポケモンをゲットしに行ったり、ポケストップ(モンスターボールやポケモンのタマゴなどのアイテムを収集できる場所)に行ったり、ジム(ポケモンバトルをする場所)に行ったりする必要があるんですよね。また、ポケモンのタマゴ(2キロ、5キロ、10キロ、12キロ)というのもあり、それぞれの距離を歩くことで孵化します。しかもキロ数が大きなタマゴの方がレアポケモンが生まれるんで自然と歩きたくなる仕様になっております。
そんなポケモンGOをプレイすれば、身体活動が増加し、座り時間が減少するんじゃないか…?ってことで今回チェックしてみたそうな。
実験はシンプルな感じでして、SNSや電子メール、Webサイトなんかを使ってアンケートに答えてもらうといった感じ。期間は2016年7月28日~2016年8月31日まで行ったそうなんで1ヶ月ほどですね。
次に集められたアンケートの中から、ポケモンGOプレイ日数が0日だった人やアンケートにしっかり答えていなかったものを除外していったそうな。最終的なサンプル数は486件でして内訳はこんな感じ。
- 女性:57.8%
- 白人:59.9%
- アジア人:28.5%
- 平均年齢:28.6歳
- 平均BMI:26.4
- ポケモンGOの平均プレイ日数:23.3日
またこの研究ではポケモンGOと関係のない身体活動もチェックしておりまして、高強度・中程度・軽度の身体活動に費やした週の日数(0~7日)と、1日当たりの運動時間(0~60分以上の10分間隔)で評価したんだとか。
因みに高強度・中程度・軽度の運動例としては、
- 高強度:サッカーやがっつりした水泳など、心拍数が高く汗をかきまくる運動
- 中程度:早歩きやバレーボールなど、軽く汗をかく程度で疲労感のない運動
- 軽度:ウォーキングや釣りなど、汗をかかない最小限の運動
って感じ。
更に毎日の座り行動の時間については、0時間から10時間以上で評価したそうです。こちらはテレビやビデオ、DVDの視聴時間、ビデオゲームやネットサーフィン、オンラインゲームを対象としたんだとか。
んで気になる結果はこのようになったみたいです。
- ポケモンGOをプレイすると、中程度~高強度の運動が1週間当たり約50分も増えていた…!
- 更に座り時間が1日当たり約30分も減っていた…!
おー。仮説通り身体活動が増え、座り時間が減っていますな。これはすごい…!
更に細かく内訳を見てみますと、
- 軽度の身体活動:1週間当たりプラス47分程増えていた…!
- 中程度の身体活動:1週間当たりプラス38分程増えていた…!
- 高強度の身体活動:1週間当たりプラス14分程増えていた…!
- テレビ・ビデオ・DVDの視聴時間:1日当たり約30分も減っていた…!
- ネットサーフィンの時間:1日当たりも約12分も減っていた…!
- ビデオゲームのプレイ時間:変化なし(まぁ、これはゲーム好きなら仕方ないでしょう(笑))
のようになっておりました。
因みに性別や人種などは関係なかったそうです。
個人的考察
今回の研究は、パイロット研究とはいえ、ポケモンGOリリース当時の研究としては割としっかりしておりまして、まずまず良い感じの結果でした。
最近はモンハンNOWもリリースされましたし、運動不足にゲームを取り入れても良いのかもって思わせる結果ですね…!