先週の続きです。
引き続きアスレティック・ビルバオのレビュー論文を見ていきます。



心肺機能におけるディトレーニング:肺の換気機能(肺活量)

肺の換気機能ってのは要は肺活量のこと。つまり1回でどれだけたくさん息を吸い込めるか、吐けるかってことでして、有酸素運動のパフォーマンスにとって超重要なポイントと言えるでしょう。
そんな肺活量はアスリートのディトレーニングの場合、急速に減少するんだとか。
まず短期の場合は、

  • 6人のランナーを対象に15日間トレーニングを中止した研究によると、最大換気量が減少した
  • 男子バスケットボール選手を対象に競技シーズン後の4週間ディトレーニングを行ったら、最大換気量が9.3%減少、酸素摂取量が12.7%減少、換気当量が3.9%増加と心肺機能が低下した
  • 男性長距離ランナーを対象に10日間ディトレーニングをした結果、最大換気量は減少しなかった

って感じで、どうやら2週間ぐらいから肺活量は落ちていたみたい。
次に長期のディトレーニングについては、

  • 大学のサッカー選手11人に5週間ディトレーニングを行ってもらったところ、最大換気量が10%減少した
  • 女性陸上選手に12週間トレーニングを中止してもらったら、最大換気量が10.3%減少した
  • バドミントン選手5人を対象に2年間のディトレーニングを調査したところ、最大換気量が14.5%減少した

とのこと。
完全に元に戻ることはないものの、肺活量は確実に落ちていくみたいですね。
最後にトレーニング初心者について見てみると、

  • 女子大生のトレーニング初心者が4週間トレーニングを中止した結果、最大換気量が96.4 L·min-1から87.1L·min-1に減少した
  • 男性のトレーニング初心者を対象に6か月間ディトレーニングをした結果、最大換気量が13.9%減少した
  • 若者女性を対象に8週間のトレーニング→12週間のディトレーニングを行ってもらった結果、トレーニングによってアップした最大換気量が完全に元に戻った
  • 若者女性を対象に7週間のトレーニング→7週間のディトレーニングを行った結果、トレーニング前のレベルまで戻った

って感じで、トレーニング初心者の場合、4週間のディトレーニングで肺活量が減少、トレーニングにかけた時間と同等又は以上で完全に元に戻ってしまうみたい。VO2maxの結果とこちらも似ていますね~。



個人的考察

今回はここまで。
続きは来週です。



参考文献

最後にご紹介します。