ターメリック(ウコン)に含まれるクルクミンは、ポリフェノールの一種でカレーなどに入っている黄色いスパイスのこと。
実はこのターメリック、抗酸化作用・抗炎症作用があるって昔から言われていたんですよね。
ということで今回はターメリックの効果についてみていきたいと思います。



ターメリックの抗酸化作用によって糖代謝が改善する…!

2014年の延世大学校動物実験によると、ターメリックは以前から抗酸化作用と抗がん作用があると報告されているけど、糖代謝への影響はあるのか…?について調べてみたそうです。
この研究はオスのマウス49匹を対象に行ったそうで、まずマウスに普通の食事を8週間与えたそうな。次にマウスをランダムに7グループ(各グループ7匹)に分けて、それぞれのエサを16週間食べてもらったらしい。
その中でターメリックのエサを食べたマウスたちは、


とのこと。
この結果に研究者曰く、

  • ターメリックは、2型糖尿病の予防のための天然の糖尿病治療薬として使用できる可能性がある

としています。
ターメリックの抗酸化作用はなかなか良さそうな感じですね~。



デキサメタゾンに若干劣るものの、ほぼ同程度の抗炎症作用がクルクミンにある…!

2004年のテキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究によると、アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬がTNF-α(腫瘍壊死因子)にどの程度効果があるのかを調べてみたそうです。
因みに今回実験で調べた抗炎症薬は以下の12種類だったとのこと。

  1. アスピリン
  2. イブプロフェン
  3. スリンダク
  4. フェニルブタゾン
  5. ナプロキセン
  6. インドメタシン
  7. ジクロフェナク
  8. レスベラトロール
  9. クルクミン
  10. デキサメタゾン
  11. セレコキシブ
  12. タモキシフェン

デキサメタゾン(肌のかゆみなどに使われる薬)はステロイド系抗炎症薬ですが、他の非ステロイド性抗炎症薬との違いを調べるために今回ピックアップされたらしい。
全ての抗炎症効果を調べた結果がこちら(数値が低い程効果アリ)。

  1. アスピリン:5.67
  2. イブプロフェン:3.49
  3. スリンダク:3.03
  4. フェニルブタゾン:1.25
  5. ナプロキセン:0.94
  6. インドメタシン:0.60
  7. ジクロフェナク:0.38
  8. レスベラトロール:0.084
  9. クルクミン:0.084
  10. デキサメタゾン:0.043
  11. セレコキシブ:0.027
  12. タモキシフェン:0.024

この結果から研究者は、

  • 12種類の中でアスピリンとイブプロフェンの抗炎症作用が最も低かった…!
  • 12種類の中でレスベラトロール、クルクミン、セレコキシブ、タモキシフェンが最も強力な抗炎症作用がある事を示していた…!

としています。
クルクミン(ターメリック・ウコン)の抗炎症効果ってものすごい高いんですねー。



個人的考察

デキサメタゾンに若干劣るものの、ほぼ同程度の効果がレスベラトロールやクルクミンにあるってのはものすごいですね…。切り傷ができたり肌がかゆくなったらターメリックを塗って実験してみようかな…。



参考文献