前回までは、短期間の朝食ありなし+運動のダイエット効果を見てきました
結果は、朝食なし+運動が良い…!ってことだったんですが、今回から長期間だとどうなのか…?を見ていきたいと思います。
ということで、早速、HIITで朝食ありなし+運動のダイエット効果を調べた研究を見ていきましょう…!



HIITで朝食ありなし+運動のダイエット効果を調べてみた…!

2013年のマクマスター大学の研究によると、朝食の有り無し後の運動でダイエット効果が変わるのか調べてみたそうです。
この研究は、太りすぎ又は肥満体型の女性16名(平均年齢27±8歳、BMI=29±6)を対象に行われたそうで、まず以下の2グループ(1グループ8名)にランダムに分かれてもらったそうな。

  1. 運動→朝食グループ:前夜から断食状態のままで運動、約60分後に朝食を取った
  2. 朝食→運動グループ:運動の約60分前に朝食をとり、その後運動を行った

朝食のメニューは皆同じものを食べたそうで、エナジーバーやヨーグルト、オレンジジュースなんかだったそう。因みに439kcalで炭水化物74%、脂肪14%、タンパク質12%という普通な朝食だったみたい。

運動メニューについては、今回HIITを採用しておりまして、毎週月・水・金の週3日、午前7~10時の間で行ってもらったそうな。
詳しいHIITのメニューはこんな感じ。

  1. 3分間、ウォーミングアップとしてエアロバイクを50Wの抵抗でゆっくり漕いでもらう
  2. 60秒間、エアロバイクを最大心拍数の約90%(≒吐き気の出るレベル)で漕ぐ
  3. 60秒間、50Wの抵抗でゆっくり休みながらエアロバイクを漕ぐ
  4. 上記2,3を10回繰り返す…!
  5. 2分間、クールダウンを行う

つまり、合計25分間のHIITメニューってことですね。実際やれば分かりますが最後の方はきつすぎて、もはや漕いでるんだかなんなんだか分からんくなるほどヤバいです(笑)
6週間後に、体組成や筋肉、インスリンなんかを調べてみた結果、

  • 運動→朝食グループと朝食→運動グループの間に有意差はなかった…。
  • 体重は変化していなかった…。
  • にも関わらずDXAで見てみると、腹部や脚を中心に全身の脂肪率が低くなっていた…!
  • 脚とお尻の脂肪が減り、筋肉が増えていた…!(つまり引き締まった脚、お尻になっていた…!)
  • HIITでミトコンドリアの数が増えていた…!
  • インスリン感受性はあまり変化していなかった…。

とのこと。
体重は変わっていませんが、体の中では大きな変化が起きていますねー。やはりHIITのダイエット効果は素晴らしいの一言です。
んがしかし、ここに食事のありなしが関係ないってのは面白いですよね。短期の研究では関係あったのに6週間ともなると空腹時の運動のダイエット効果はなくなってしまうみたいです。



個人的考察

最後に、これらをまとめた記事は以下になります。




参考文献