ニンニクのアンブレラレビューがありましたんでご紹介しておきます。



ニンニクで総コレステロール・収縮期血圧・拡張期血圧が改善する…!

2015年のウィーン大学の研究によると、ニンニクの摂取と心血管疾患リスクの関係についてアンブレラレビューで調べてみたそうです。
そもそもニンニクが心血管疾患(CVD)リスクに効果的なのか調べた系統的レビュー・メタ分析はあるそうなんですが、矛盾した結果が出ているんだとか。そこで今回アンブレラレビューを行ってみることにしたそうです。
まず研究者たちは、1966年から2015年6月までに発表された該当する系統的レビューとメタ分析をPubMedで検索してみたそうな。また併せて、参考文献リストや臨床ガイドラインを手動で検索して見たらしい。その結果、40件の研究が見つかったとのこと。
次にこの中から関係ない物や質の低い研究を除いていったそうで、最終的に16件のメタ分析に絞る事が出来たそうです。
これらのデータを用いてアンブレラレビューを行ってみた結果、

  • ニンニクによる血中コレステロールの変化を調べたメタ分析9件のうち8件で、総コレステロールが有意に低下していた…!
  • HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪は、結果がバラバラだった。
  • ニンニクによる収縮期血圧の変化を調べたメタ分析8件のうち7件で、収縮期血圧が大幅に低下していた…!
  • ニンニクによる拡張期血圧の変化を調べたメタ分析8件のうち6件で、拡張期血圧が有意に低下していた…!

とのこと。
心血管疾患リスクに関係ある項目のいくつかにはプラス効果を発揮したみたいですねー。因みに、通常は深刻な副作用を引き起こすことはなかったそうなんで、その辺も安心してよろしいかと思います(大量に食べまくったら別ですが)



個人的考察

ニンニクは腸内細菌のエサにもなるんで、腸内環境を整えるためにも食べていきたいですね。但し、フォドマップ(FODMAP)にニンニクは選ばれてもおりますんで、そこは注意ですな。



参考文献