先週の続きです。
今回もアメリカ皮膚科学会(AAD)のサイトに載っているスキンケアの秘密ってのを見ていきます。



アメリカ皮膚科学会(AAD)による「運動とお肌のポイント6つ」

そもそも運動することはお肌に良いのでしょうか…?
その答えについてAAD曰く、

  • メリットとデメリットの両方があるよ…!

とのこと。
例えば、定期的に運動すると、体重や体型のキープ、気分の安定や向上、自信がつく、健康的な食生活へのモチベアップ、お肌へのメリットといった効果をもたらすそうな。
一方で、ちゃんとお肌の対策をせずに運動を行うと、ニキビの悪化、皮膚感染症、その他の皮膚トラブルになっちゃうことがあるみたい。というのも、運動によって大量の汗をかきますんで、毛穴を詰まらせ、ニキビや擦れなどの原因になるんですな。
そのため、メリットとデメリットを踏まえて、お肌のケアを行うと良いそうです。


1. 運動後に水分をしっかり取ることでお肌に自然な美しさが表れる…!

まず一つ目のポイントとして挙げられていたのが水分補給です。
運動後に水分をしっかり取ることで、お肌が輝き、ほんのり赤みを帯びてくるそうな。これはお肌の状態が非常に良い見た目になるってことでして、この状態を擬似的に再現しようとしているのが化粧品らしい。因みに多くの化粧品会社がこの状態を再現しようとする理由は、「自然な美しさだから」とのこと。
運動を行うことによって、人体における最大の臓器の皮膚を含む全ての臓器の血流量がアップ、すると、皮膚細胞にどんどん酸素と栄養が運ばれ、と同時に皮膚から不純物がどんどん排出されます。結果、運動後のお肌に自然な美しさが表れるそうです。


2. 運動によりストレスが解消する…!睡眠の質がアップする…!

運動にはお肌の見た目を直接良くするというメリットの他に、間接的に良くするって機能もあるんだとか。それがストレス解消と睡眠の質アップです。
言わずもがな、運動はメンタルにプラスの影響を与えますが、それはストレス解消効果が大きいから。それにより、ストレスに関連する肌トラブル、例えば、ニキビや湿疹、乾癬などの皮膚疾患の発生率や重症度を下げることが出来るとのこと。
また、無理のない範囲で運動スケジュールを作り行うことによって、運動による心地よい疲労感を味わうことが出来ます。そして心地よい疲労感は自然と睡眠時間を増やし、更に深い眠りを実現させます。これらによって睡眠の質がアップするんですな。


3. 汗対策をしっかりすべし…!

有酸素運動を代表するように運動すると全身から汗が出てきます。特に強度が高いと大量に汗が出てくるんですな。そして汗をかくことは、体内に蓄積された老廃物や不純物を排出するという超健康に良いことなんですよ。
んがしかし、ここで注意しなければいけないのは、その汗が毛穴を詰まらせ、顔や全身にニキビなどの肌トラブルを引き起こす可能性もあること。特に濃いメイクをしていたり​​、ニキビの原因となるような製品を使っている場合は要注意なんだとか。
また大量の汗は脂漏性皮膚炎の可能性を高めます。つまり赤身やかゆみ、フケのリスクが高まるってことですね。特に注意しなければいけないのは元々赤くなりやすい人、かゆみが出やすい人、フケが出やすい人です。皮膚には元々細菌がおりますが、運動により汗をかくと、暖かく湿った環境になってしまいます。それが細菌の繁殖を呼び、結果、皮膚トラブルになる可能性が出てくるんですな。
更に注意しなければいけないことが摩擦、汗による擦れです。例えばマラソンなど、長時間同じ動きをするとどうしてもその部分が擦れてしまうんですな。この擦れは比較的問題なく短期で治るものの、時には痛みが出ることもあるんだとか。上記の例でいえば、マラソンで太もも同士が擦れ合って痛みが出るみたいな感じですね。
そのため、汗対策はしっかり行うと良いそうです。


4. 運動での皮膚トラブルを避けるための対策法

では、運動での皮膚トラブルを避けるために、具体的に何をすればいいのでしょうか…?
AADの皮膚科医曰く、以下の対策が有効とのこと。

  • メイクは控えるべし…!:メイクと汗が混ざると毛穴が詰まりやすく、結果、お肌へのダメージも大きくなってしまうんだとか。そのため運動前はお肌に優しい洗顔料で顔を洗うのが大事とのこと。
  • 日焼け対策をすべし…!:運動は外で行ったり、薄着の可能性が高かったりと、紫外線に当たる場面が多くなります。そのため、日焼け対策は絶対に行った方が良いとのこと。例えば、様々なスポーツメーカーからでていますが、日焼け防止効果のある服を着ることは非常に有効なんだとか。他にも帽子を被る、サングラスをかけるなんかも有効みたい。また、休憩中などに日陰に入るなんてのも良いんだとか。併せて行っておきたいのが日焼け止めを塗るってことです。特に服に覆われていない素肌の部分には絶対に塗った方が良いとのこと。因みに日焼け止めは、SPF30以上、広範囲、耐水性、ノンコメドジェニックや毛穴を詰まらせない物と記載がある商品などが良いんだとか。これらを2時間ごとに塗り直す、水泳や発汗後に塗り直すと良いみたい。
  • 肌がひび割れている場合、保湿剤やワセリンを塗るべし…!:寒さの中で運動する際、お肌がひび割れているときがあるでしょう。その時は、保湿剤ワセリンを塗ってお肌を保護するのが良いんだとか。因みに保湿剤やワセリンを塗っていても日焼け止め対策はした方が良いとのこと(例えば雪焼けなんかがありますからね)
  • 吸汗速乾性のウェアを着るべし…!:運動時の服装には他にも注意点があるそうで、吸汗速乾性、つまり、すばやく汗を吸収し、すぐ乾く物を着た方が良いそうな。ナイロンやポリエステルなどの合成繊維で作られたこれらのTシャツなんかを着ることによって、毛穴の詰まりを防ぎ、体温を下げられるとのこと。
  • ゆったりサイズのウェアを着るべし…!:上記とセットで抑えておきたいのがウェアのサイズ。コンプレッションウェアや加圧シャツといったピチピチな服やアクセサリーってのはお肌のスレの原因になります。そのため、Tシャツとかはゆったりしたサイズを着た方が良いとのこと。
  • 自分の足に合った靴を履くべし…!:運動の際の靴選びは非常に大事。自分の足に合った靴を履くことで、靴擦れや水ぶくれといったリスクを下げることが出来ます。因みにランニング・スポーツショップでは、専用の3D計測器やメジャーなんかを使って無料で足のサイズを測ってもらい、更に自分に合っている靴を教えてもらえるサービスを行っている場所がありますんでおすすめです。更に余談ですが、科学的に自分に合うシューズ(靴・くつ・クツ)の選び方ってのも分かっておりまして、詳しくはリンク先の記事を見てほしいのですが結論を一言で言うと「履き心地が良いかどうか」で決めるのが良いそうです。
  • 吸汗速乾性の靴下を履くべし…!:ウェア同様に靴下もナイロン製などの吸汗速乾性がオススメとのこと。つまりスポーツ用の靴下を履いた方が良いってことですな。また、かかとや水ぶくれができやすい部分に柔らかい包帯を巻いておくことも一つの手なんだとか。
  • 清潔を意識すべし…!:運動中は清潔なタオルで汗を優しく拭き取る(押して吸わせる)のはもちろんのこと、共有物にも注意した方が良いそうな。これはジムなんかでよく言われることですが、マシンの使用前後は必ずアルコール消毒をした方が良いとのこと。また自分専用を用意できる場合、例えばマイヨガマットなんかを用意するのも良い対策になるんだとか。


5. 運動後のお肌ケア方法と注意点

運動して疲れた後も、お肌のことを少し考えてほしいそうです。
まず大事なことはシャワーを浴びることなんだとか。言うまでもありませんが、お風呂に入ることによって、運動によって出た、汗や皮脂、細菌が洗い流され、毛穴もきれいにすることが出来るとのこと。因みにシャワーの際は刺激の少ない物を基本的に使う、ニキビができやすい人、お肌の部分はサリチル酸配合のパッドを使うことが良いみたい。なお当たり前ですが、シャワー後は同じ服を着ず、新しい服に着替えるのが大事ということでした。
そしてもう一つ大事な注意点がありまして、ジムのシャワー室や更衣室を使う場合、裸足にならない、すぐに靴下を履く、サンダルを履く必要があります。皆が出入りしまくる場所なんで、衛生的に怪しい部分がありますし、水虫リスクなんかが高い場所でもあるんですよ。


6. トレーニング後の良く使われる製品について

トレーニング後に良く使われる製品としてまず挙げられるのが洗顔料。一体どのような商品が良いんでしょうか…?
まずニキビ対策として良さげなのがサリチル酸または過酸化ベンゾイルの入った洗顔料です。サリチル酸は毛穴の汚れを落としつつ過剰な皮脂分泌を抑えてくれます。過酸化ベンゾイルはニキビの原因の細菌を除去しつつ、汗の臭い(カビの繁殖の臭い)も抑えてくれます。
但し、サリチル酸は乾燥を過酸化ベンゾイルは刺激を伴うため、敏感肌の人は気を付けた方が良いとのこと。
それともし洗顔料がない場合は、ぬるま湯で顔を洗うだけでもだいぶ違うってことでした。

次に制汗剤とかデオドラント系のお話です。
これらは汗のにおいを抑え、また、スーッとした爽快感を味わわせてくれます。もし使いたい場合は塩化アルミニウム入りがオススメとのこと。塩化アルミニウムは汗腺を物理的に塞ぎ、発汗量を減らすっていう効果があります。そして濃度が高いほどその効果も高くなるんですな。そのため、シャワー後、乾いた肌に塗ると良いみたい。また、運動前にも塗るのも一つの手とのこと。



個人的考察

以上「運動とお肌のポイント6つ」でした。
これらを見ると、運動に限らず、広く汗をかくことをしているときに共通する内容かと思いました。例えば、外作業、農福連携なんか該当するんじゃないかと…。



参考文献