引き続き毎週日曜日は牛乳研究を見ていきます。



牛乳・乳製品と前立腺がんリスクとの関係について調べてみた…!

2005年のフォックス・チェイスがんセンターの研究によると、牛乳・乳製品と前立腺がんリスクとの関係について調べてみたそうです。
この研究は、アメリカ国民健康栄養調査(NHANES)っていうアメリカ国民の代表的な健康調査のデータセットを用いたもので、1982~1984年から1992年のデータを使ったと言うもの。その中で使えるデータをピックアップしたんだとか。
結果、サンプルは3,612人の男性となりまして、うち131の前立腺がん症例が見つかったとのこと。
また、サンプルの概要は以下な感じだったらしい。

  • 平均年齢:57.8歳
  • 乳製品の平均摂取量:1日にほぼ2回摂取していた。
  • 食べていた乳製品:低脂肪牛乳と成分無調整牛乳(全乳)、チーズ、アイスクリーム。週1回未満の物としては、カッテージチーズ、クリーム、ヨーグルト。
  • 平均追跡期間:平均7.7年(範囲1年~10.7年未満)

因みに食事の摂取量はアンケートに基づいて推定したみたいです。
それでは統計処理した結果を見てみましょう。

  • 乳製品の摂取量が最も多い男性は最も少ない男性に比べて、前立腺がんリスクが2.2倍高かった…!
  • 牛乳全体の摂取量が最も多い男性は最も少ない男性に比べて、前立腺がんリスクが1.8倍高かった…!
  • 低脂肪牛乳の摂取量が最も多い男性は最も少ない男性に比べて、前立腺がんリスクが1.5倍高かった…!
  • 成分無調整牛乳(全乳)の摂取量が最も多い男性は最も少ない男性に比べて、前立腺がんリスクが0.8倍と低く、その他の乳製品も低かった…!
  • 食事性カルシウムの摂取量が最も多い男性は最も少ない男性に比べて、前立腺がんリスクが2.2倍高かった…!
  • 低脂肪牛乳からのカルシウムの摂取量が最も多い男性は最も少ない男性に比べて、前立腺がんリスクが1.7倍高かった…!
  • 上記以外のカルシウムの摂取量と前立腺がんリスクは関係なかった…!
  • カルシウムサプリも前立腺がんリスクは関係なかった…!
  • カルシウムの摂取量を調整した後のビタミンD、リンも前立腺がんリスクは関係なかった…!

つまり、牛乳や乳製品の摂取は、カルシウムを介して前立腺がんリスクを高めている可能性があるってことですね。そしてその原因は低脂肪牛乳だと思われると。



個人的考察

牛乳で前立腺がんリスクが上がる…!ってのはどうやらありそうですね~。但し、牛乳の種類によって大きく変わりそうな感じでして、低脂肪牛乳がヤバそうでしたな。
ってことで来週に続きます。



参考文献