精神障がいの方に特に多いのですが、睡眠問題はなかなか解決が難しい分野であります。特にうちみたいな就労移行支援や就労継続支援なんかの事業所は関係があるけど、支援がし辛い環境でして、なかなか困った問題なんですよね…。
ということで、今回のテクニックは不眠対策に使えそうなんでぜひご覧ください。



不眠対策には逆説的意図を使おう…!

2003年のグラスゴー大学の研究によると、睡眠に不安がある人に逆説的意図が効果的なのか調べてみたそうです。逆説的意図(PI=Paradoxical intention)ってのは、あえて逆を行くってテクニックでして、本人が一番怖がっている行動をあえて行わせるみたいな感じです。このテクニックが不眠の方に有効なのか調べたのが今回の研究になります。
実験は入眠の不眠症に悩む34人の方々で、まずいつも通り7日間普通に寝てもらったそうな。これで普段の睡眠アベレージをチェック、続いて14日間は以下の2グループにランダムに振り分けたとのこと。

  1. 逆説的意図グループ:眠らないよう必死に努力してもらう
  2. コントロールグループ:眠るよう必死に努力してもらう

結果、

  • 逆説的意図グループは、コントロールグループと比較して、明らかに入眠スピードが上がった…!
  • 逆説的意図グループは、主観的にも入眠潜時(眠りにつくまでの時間のこと。因みにのび太は0.93秒らしい…。早っ)がかなり早くなったと感じた…!

とのこと。
理由については、睡眠に対する過度の不安で眠れなくなっていること、不眠症患者は睡眠不足を過大評価していることが関係しているみたいですね。
確かに、寝よう寝ようと考えすぎて不安になって空回りしてしまうのが不眠の第一歩なんで、起きていようとすると不安がなくなりリラックス、結果、眠くなってくるってのは納得できる話かと…。



個人的考察

睡眠問題、特に入眠でお困りの方は、目を閉じず、眠らないよう必死に努力するってテクニックを使ってみてはいかがでしょうか…?
但し、1点だけ注意点がありまして、眠らないようにするためにブルーライトデジタルデバイス(TV、スマホ、ネット、SNSなど)による超正常刺激(超常刺激)を使うのはやめましょう…。これでは全く意味がないので…。
最後に個人的に組み合わせるとより効果が高くなると思うテクニックの記事を下記に2つ載せておきますので気になる方はご覧ください。