【加筆内容】ダークチョコレートで認知機能はアップするのか? その4
「ダークチョコレートで認知機能はアップするのか?」シリーズの続きです。
なぜダークチョコレートで認知機能がアップするのか…?
2022年の筑波大学などのRCTによると、ダークチョコレートを食べると疲労が軽減し、認知機能と脳構造が改善されるのか調べてみたそうです。
この研究は、インターネット広告で集められた40歳から65歳の成人104名(うち女性は52名)が参加したというもの。参加者は以下の2グループにランダムに振り分けられたんだとか。
- ダークチョコレートグループ:56名(女性28名、男性28名、平均年齢52.5±7.2歳)
- コントロールグループ:48名(女性24名、男性24名、平均年齢52.6±6.4歳)
そしてダークチョコレートグループの詳細は以下な感じ。
- ダークチョコレートはカカオ72%の物を使った。
- 1日ダークチョコレートを5枚(カカオポリフェノール635mg相当)を食べるよう指示された。
- 4週間(28日間)食べ続けた。
- 記録シートに毎日何枚のダークチョコレートを食べたか記録した。
対してコントロールグループは、いつも通り過ごしてもらいつつ、チョコレートを食べないようにしてもらったみたい。また参加者全員の脳をMRIでスキャンして見てみたそうな。
最終的にドロップアウトせずに残ったサンプルは、
- ダークチョコレートグループ:44名(女性24名、男性20名、平均年齢52.05±7.08歳)
- コントロールグループ:44名(女性20名、男性24名、平均年齢51.89±6.20歳)
って感じでして、これらのデータを統計処理したそうです。
その結果、
- ダークチョコレートで身体的疲労・精神的疲労が減少していた…!
- 身体的疲労・精神的疲労が減少したことにより、活力が生まれ、実行機能や記憶力、灰白質の容積が直接的・間接的に増加していた…!
とのこと。
どうやら認知機能のアップ効果はダークチョコレートによる疲労軽減が理由だったみたいですね。