今回は、全米体重管理登録簿のデータを用いて長期的なダイエットの成功と朝食の関係について調べた研究を見てみます。



全米体重管理登録簿のデータを用いて長期的なダイエットの成功と朝食の関係について横断研究を行ってみた…!

2002年のコロラド大学の研究によると、全米体重管理登録簿のデータを用いて長期的なダイエットの成功と朝食の関係について横断研究を行ってみたそうです。
そもそも1996年のノースカロライナ大学チャペルヒル校の研究によると、朝食を抜くアメリカの成人の割合が、1965年~1991年の間に14%~25%も増加していたんだとか。そして朝食を抜くとダイエットに良いぞ…!って話があるのがその要因の一つみたい。
ではそれが本当なのか…?ってことで今回チェックしてみることにしたんだとか。
この研究は、全米体重管理登録簿(NWCR:National Weight Control Registry)を使ったというもの。この団体は1994年にジェームズ・ヒル博士とレナ・ウィング博士によって設立されたらしく、減量に成功し、それを維持している個人を対象とした研究機関なんですな。しかも登録されているのは、アメリカ全土の2,900人以上の長期ダイエット成功者とのこと。
そして会員になるには、1年以上13.6kg(30ポンド)以上の減量を成功させ、維持している必要があるんだとか。なかなかすごい要件ですね~。
今回はそんな全米体重管理登録簿の会員2,959人が対象でして、このうち、女性が2,350人(79.5%)、男性が607人(20.5%)、性別未回答が2人だったそう。
んで参加者たちに質問票を答えてもらったそうな。
質問内容は体重などオーソドックスな事も聞いているんですが、今回は朝食の部分だけ詳しく見てみましょう。

  • スタート時に7日間のうち普段何日間朝食を食べるか聞いてみた。
  • 登録から約1年後に、過去3か月に朝食を食べたかどうか聞いてみた。
  • 過去3か月に朝食を食べたと答えた人には、どの程度食べたか、温かいシリアルと冷たいシリアルを食べる頻度、朝食に果物(果物ジュースではない)を食べた頻度を聞いてみた。

最後に集まったデータを統計処理してみたそうです。
まず参加者のデータなんですが、

  • 平均減量:32.4±18.0kg
  • 女性の平均減量:31.9±16.9kg
  • 男性の平均減量:34.5±21.8kg
  • 最低減量維持期間(13.6kg維持期間):1年間
  • 平均減量維持期間(13.6kg維持期間):6年間
  • 減量成功前の最大BMI:36.2±8.6kg/m2
  • 減量成功後のBMI:24.8±4.6kg/m2
30kg以上のダイエットに成功し、それを6年以上も維持できている人たちってのはすさまじいですね~。
ではこれらの方々の人の朝食について見てみましょう。

【スタート時に7日間のうち普段何日間朝食を食べる頻度】
  • 朝食を全く食べない(週0日):114人(3.9%)
  • 毎日朝食を食べる(週7日):2,313人(78.3%)
  • 週の半分以上朝食を食べる(週4日以上):ほぼ90%だった

【過去3か月の朝食を食べた頻度】
  • 食べた:1,796人(94.8%)
  • 食べていない:99人(5.2%)

つまりダイエットに成功し、今も体重をキープできている人たちは、朝食を食べている人が圧倒的に多かったみたいですね。
因みに他の情報で気になったことも下記に書いておきます。

  • 朝食を食べていないと答えた人の平均年齢:44.9±10.4歳
  • 朝食を食べていると答えた人の平均年齢:47.4±13.0歳
  • 朝食を食べていないと答えた男性の割合:7.6%
  • 朝食を食べていないと答えた女性の割合:4.6%
  • 朝食が常にシリアルだった人の割合:29.6%(530人)
  • 朝食が通常/頻繁にシリアルだった人の割合:30.1%(540人)
  • 朝食が時々シリアルだった人の割合:20.6%(369人)
  • 朝食にシリアルをめったに/全く食べない人の割合:19.7%(354人)
  • 朝食のシリアル質問に回答しなかった人:3人
  • 朝食が常に果物だった人の割合:31.4%(564人)
  • 朝食が通常/頻繁に果物だった人の割合:24.2%(435人)
  • 朝食が時々果物だった人の割合:23.6%(423人)
  • 朝食に果物をめったに/全く食べない人の割合:20.8%(373人)
  • 朝食の果物質問に回答しなかった人:1人

更にこの研究では、週4回以上朝食を食べる人と、週3日以下しか朝食を食べない人を分けて違いがあるのかも見てみたとのこと。

  • 週4回以上朝食を食べる人は314人、週3日以下しか朝食を食べない人は2,645人だった。
  • 週4回以上朝食を食べる人の減量量は34kg、週3日以下しか朝食を食べない人の減量量は32kgだった。
  • 週4回以上朝食を食べる人の減量維持期間は7.7年、週3日以下しか朝食を食べない人の減量維持期間は7.9年だった。
  • 週4回以上朝食を食べる人の自己申告によるカロリー摂取量は1日1,394kcal、週3日以下しか朝食を食べない人の自己申告によるカロリー摂取量は1日1,366kcalだった。
  • 上記はいずれもグループ間に差がなかった。
  • 週4回以上朝食を食べる人の身体活動量は週2,657kcal、週3日以下しか朝食を食べない人の身体活動量は週2,391kcalだった。

基本違いはないんだけど、もしかしたら朝食を良く食べる人の方が運動することが多いのかも…?って感じですね。



個人的考察

ということで朝食を食べている人はダイエットに成功・維持にも成功していることが多かったみたい。但し注意点としては変数による因果関係が不明ということ。
つまり、

  • 朝食を抜く人は、ダイエット維持に気を使っていない、セルフコントロールが低い可能性がある
  • 朝食を食べる人は、ダイエット維持に気を使っている、セルフコントロールが高い可能性がある

ってことですね。



参考文献