頭が良くなりたい時にぜひ押さえておきたいのがBDNF。
BDNF(脳由来神経栄養因子)は、脳から分泌されるタンパク質の一種で、脳のシナプスや神経回路の発達スピードをあげてくれる物質となっており、有酸素運動、特にHIIT系の運動が効果的な感じです。
またその他には、


なんかを実践するといいそうな。
そんなBDNFなんですが、実は1日の中で分泌量が変わる…!って話があるんですよ。
ということで今回はその辺について見ていきたいと思います。



1日の中でBDNFの分泌量は変化するのか…?

2008年のピサ大学の研究によると、BDNFとコルチゾールの1日の変化について調べてみたそうです。
この研究は、健康な34名の男性が参加したもので、年齢は20~33歳(平均年齢25.6±3.2歳)、BMIは20.5~28.3(平均BMI=23.9±1.9)だったとのこと。
実験の内容は至ってシンプルで、日中、4時間ごとに血液を採取するという感じ。具体的には、前日の夜から何も食べないでいてもらって、

  1. 8:00
  2. 12:00
  3. 16:00
  4. 20:00
  5. 24:00

の計5回それぞれで採血したそうな。
また参加者全員には、上記を月3回行ってもらったらしい。ということで、サンプル数34名×5回の採血×月3回=510のデータが集まったそうです。
最後にデータを統計分析してBDNFレベルとコルチゾールレベルの1日の変化を見てみたということでした。
まずは結果のグラフを見てみましょう。


グラフを見れば一見してどんな感じだったかつかめたと思いますが、一応ポイントを下記にまとめておきます。

  • BDNFレベルは朝が最も高かった(827.0±178.3)。その後、昼、夕方、夜になるにつれ徐々に減少していった…!
  • 夜中になるとBDNFレベルは1日で最も低くなっていた(214.4±44.3)。朝と比較すると、4分の1ぐらいになっていた…!
  • コルチゾールレベルも朝が最も高く(226.5±53.1)、その後、昼、夕方、夜になるにつれ徐々に減少していった…!
  • BDNFとコルチゾールには正の相関関係があった…!

つまり、BDNFもコルチゾール同様、概日リズム(体内時計)に沿って動いている可能性が高いみたいです。



個人的考察

ということで、BDNFは1日の中で徐々に減っていくみたい。
となると、頭を使うことはなるべく午前中にやるか、HIITなど冒頭で挙げた方法を使って下がった分を元に戻したり、上げたりした方が良さそうですね~。



参考文献