今回は、デジタルデバイス(パソコン・スマホ)・SNS・インターネットとメンタル(精神病・精神障がい)って関係あるのか…?について書いておきます。



デジタルデバイス(パソコン・スマホ)と精神病(精神障がい)

2013年のミシガン州立大学の研究によると参加者318名を対象にデジタルデバイス(パソコン・スマホ)の使用率やビッグファイブ、うつ病や社会不安に関係があるか調べたんだそうな。結果、デジタルデバイスを良く使う人とうつ病や社会不安に相関関係が見つかったとのこと。

更に2011年のイスファハン医科大学の研究によるとイスファハン医科大学からランダムに学生250人を選び、様々な質問に回答してもらったそうです。それらを分析したところ、インターネットの使用率が高い人(いわゆるインターネット中毒・インターネット依存症の人)とうつ病や社会不安に相関関係がみつかったそう。

つまり、デジタルデバイス(パソコン・スマホ)とうつ病や社会不安といった精神病(精神障がい)には関係があるってことですね~。まぁ、皆さんもテレビかなんかで聞いたことがある話だとは思いますがやっぱりそうか~って感じですよね…。



SNSの使用時間とメンタルの関係

2014年のヒューストン大学の研究によると、2つ実験を行い、Facebook(SNS)を使った対話が、メンタル面にどのような影響を及ぼすのかを調査したそうです。
ポイントをまとめていくと、

  • 一つ目の実験では、180人を対象にFacebookの使用時間とメンタルの関係を調べたが、男女ともに抑うつ症状と関係があった…。
  • 二つ目の実験では、152人を対象に14日間、Facebookの使用時間と抑うつ症状との関係を詳しく調べてみたが、他人の投稿と自分を比べる回数が多い程、抑うつ症状は深刻化していった…。

そうです。
つまり、SNSのログイン数や使用時間が多いとメンタルがやられるし、更に他人と比較をするともっとやられる…!ってことですね。
確かにSNSってそれぞれのハイライトシーン(例えば、スマホゲーガチャで超レアを引いたなど)ばかりを皆がこぞってアップするんで、自分だけ当たっていない…っていうネガティブや不幸に襲われる可能性は高いですよね。ギャンブルで当たった時は騒ぐけど外れた時は誰も騒がないみたいな感じとでも言いましょうか…。
となれば、メンタルがやられるのも納得できる話です。あくまで切り離して楽しめないとどっぷりつかったらヤバそうですなー。



インターネットやSNS、ゲームなんかも超正常刺激(超常刺激)の一種と言える…!

2012年の記事によると、インターネットなどでのオンラインで行うことの多くは、ドーパミンがどんどん出てしまい、結果、強迫的に快楽を求める行動を起こしてしまうんだそうな。
神経科学のおかげで目標を達成したり、タスクが無事終わるなどすると、ドーパミンが脳内に放出されることが分かりつつあるそうです。そしてこのドーパミン放出により、人はその体験が楽しいものであると認識にするようになるんだとか。
これが上記のようにうまく働いているうちは良いんですが、インターネットなどはその快楽を求めるのに夢中になり過ぎる傾向があるそうなんですよね。例えば、ゲームに没頭したり、常に電子メールを気にしていたりなどです。オンライン上で行うことによって簡単に情報を手に入れられるため、ドーパミンが出る機会が多く、結果、依存症に陥ってしまうみたい。更に怖いのがそこに強迫性障害のような強迫行動で突き動かされてしまうパターンもある事。
これらを見ると、やはりインターネットやSNS、ゲームなんかも超正常刺激(超常刺激)の一種と言えると思います。
また以前にメールチェックの回数で生産性が変わるみたい話を書きましたが2008年の記事にも似たようなことが書かれており、そういったインターネット環境が人間の集中力をダウンさせているマルチタスクにさせている)可能性があるとのこと。
私も意識するまでは気にしていませんでしたが、実際、気にして仕事をするようになると結構関係あるのかな~と思うシーンに出くわしますね~。


ということで、特効薬はネット、SNS、ゲームなどオンライン関係を一切使わない…!になるんでしょうが、やっぱ便利で今さらネットのない生活は難しいので、シングルタスクを意識するや、マインドフルネスの訓練を行うというのが次善の策になるのではないでしょうか…?



個人的考察

まぁ、因果関係(デジタルデバイスにハマって、うつ病や精神不安になる・悪化するのか、うつ病や精神不安の人がデジタルデバイスにハマっていくのか)は不明ですが、個人的には両方の可能性が高いのかな~と想像してみたり。
とはいえ、デジタルデバイスはなんといっても便利ですし、今やなくてはならない物ですんで、デジタルデバイス=悪と決めて避けるのもおかしいかと思います。
やはり、毎度おなじみの結論ながら何事も過ぎるは良くない、過ぎたるは猶及ばざるが如しってことを肝に銘じながら使用していくのがよろしいんでしょうね~。



参考文献