当ブログでは、お肌についての内容をたま~~に書いておりまして、例えば、


ってな感じです。
ということで今回は、お肌のシミ(黒ずみ・色素沈着)には結局何が効くの…?ってことをご紹介します。



ハイドロキノンを塗ろう…!

まず結論から申しますと、シミを消すならハイドロキノンで勝負するのが最善の一手です。はい、ここ重要です。テストに出ます(笑)。ハイドロキノン…ハイドロキノン…ハイドロポンプハイドロカノン…間違えた…!
2014年のマウントサイナイ医科大学の研究でも絶賛されているハイドロキノンは皮膚科学の世界でもかな~り有名らしく、確かに皮膚科なんかに行くとハイドロキノンの文字やチラシ、ポスターなんかもあったりします。またハイドロキノンは別名、シミやお肌の漂白剤とも呼ばれ、その効果はまず間違いない感じ。様々な方法が模索される中(美容は永遠のテーマですしね)、ハイドロキノンは不動の一位を守り続けております。つまり、ここずっと暫定王者なんですよね。
そんなハイドロキノンをググると副作用としてガンの文字が出てきたりします。
せっかく肌がきれいになってもガンになってしまったら意味ないですからねー怖いですねー。
しかし、これはハイドロキノンを経口摂取したときの話でして、肌に塗るのは全く別です。また、経口摂取にしてもよほど大量に取り込まなければ、まずガンにはならないので無用の心配と申せましょう。これについては2006年のライト州立大学の研究が詳しくて、なんでもハイドロキノンを40〜50年間使っていた人を調べてもハイドロキノンによる皮膚または内部の悪性腫瘍の症例は1件も記録されていなかったそうです。



ハイドロキノンの効果は高い…!ので使い方の注意点を挙げておくよ…!

そんな効果の高いハイドロキノンですが、いきなりガッツリ濃度の高い物を使うのは危険ですのでやめましょう。焦りは禁物。急がば回れ。
例えば、ハイドロキノン10%のクリームをいきなり塗り塗りすると、もしかしたら、外因性組織褐変症(肌の色が青みがかった黒色に変色する症状のこと)になっちゃう可能性があります。こうなると何のためにハイドロキノンを使ったのか…ってなってしまうので、焦らず行きましょう。まだあわてるような時間じゃない
ということで、まずはハイドロキノン2%のクリームから行きましょう。
2%で外因性組織褐変症が出ることはまずありませんし、肌の異常が出るかどうかのこれからのチェックにも使えます。ハイドロキノン2%の商品のおすすめは下記ですねー。




2%で問題なければ次はハイドロキノン5%配合のクリームに移行します。




その後は肌の異常が起きないか確認しつつ、8%、10%と段階を挙げていきます。






各パーセントの試用期間の目安は2ヶ月です。2ヶ月使って問題なければ上のパーセント配合のハイドロキノンを試してみましょう。そして、10%でも問題なければ10%で以後勝負をしていくことになります。もし、10%に行く途中で異常が出た際はすぐに中止し、肌が落ち着いたら異常が出たパーセント未満のハイドロキノンで以後勝負をしていくことになります。



ハイドロキノン+αってどうなの…?

そんなにハイドロキノンがすごいなら、ハイドロキノン+αでもっとすごいことになるんじゃ…って疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか…?なんせ、肌への飽くなき探究心が尽きないもんですからね(笑)
実はハイドロキノン+αで効果がさらに上がった…!って研究があるんですよね。
…っとここで、読むのをやめようと思っている方は注意が必要です。お肌に於いて焦りは禁物。最後まで読みましょう(笑)
2008年のナショナルスキンセンターRCTによると、肝斑(シミ)がまぁまぁ又はたくさんある18歳以上の東及び東南アジア人を対象にハイドロキノンとハイドロキノン+αの有効性と安全性を比較してみたそうです。実験は以下の2グループにランダムに振り分けてみたとのこと。

  1. ハイドロキノングループ:122人を対象にハイドロキノン4%のクリームを毎日1日2回塗ってもらう
  2. ハイドロキノン+αグループ:120人を対象にトリプルコンビネーション(ハイドロキノン4%+フルオシノロンアセトニド0.01%+トレチノイン0.05%)のクリームを毎日就寝時に1回塗ってもらう

期間は8週間で、スタート時、2週目、4周目、8週目と計4回のお肌チェックをしたそうな。

…っと、ここで道が少しそれますが他の成分について補足説明を…。
トレチノインってのはビタミンA(レチノール)の誘導体で生理活性はビタミンAの約100倍とも言われる成分。お肌のターンオーバーの促進効果が認められる数少ない成分です。
因みに余談ですが、ターンオーバーを促進する効果が認められているのは、

  • ビタミンA:成分に「レチ」と書かれているのはビタミンAのこと
  • ビタミンC:成分に「アスコル」と書かれているのはビタミンCのこと

の2強となっております。
但し、トレチノインの100倍の効果は魅力的な反面、過剰なターンオーバーとなるので、肌が赤くなることが非常に多いです。特に肌が弱い人は超注意が必要…!

次にフルオシノロンアセトニドについてですが、これはステロイド系の塗り薬で、主に皮膚の炎症を抑え、かゆみを軽減させるのに使われます。アトピーや皮膚が弱い方には同じみな塗り薬ですね。因みに「フルコートf」なんかが薬局にも売っていて有名ですよね(下記)




つまり、ハイドロキノン+αグループが使うトリプルコンビネーションクリームとは、

  • ハイドロキノンで肌を美白に…!
  • トレチノインでターンオーバーを限界以上に上げる…!
  • 上記で出る肌の炎症をフルオシノロンアセトニドで強引に抑える…!

というかなりの無理した方法です。
気になる結果は、

  • ハイドロキノングループ122人のうち、48人(39.4%)の方がシミが小さく、又は、なくなった…!
  • ハイドロキノン+αグループ120人のうち、77人(64.2%)の方がシミが小さく、又は、なくなった…!
  • ハイドロキノン+αグループの参加者の方が、満足度が高かった…!
  • ハイドロキノングループで副作用が出た方は13.7%だったのに対し、ハイドロキノン+αグループで副作用が出た方は48.8%だった…。但し、そのほとんどが軽度で重度のものはなかった…!

とのこと。
ハイドロキノン+αグループは良い感じなんだけど、やっぱ、肌の炎症という副作用が気になりますねー。この辺は肌の強さや状態によって変わりそうな感じ。



個人的考察

まとめてみると、

  • 基本はやっぱりハイドロキノン…!自分の肌と相談しながら焦らず自分の肌に合った配合量を見極めよう…!
  • その上で、どうしてもすぐに結果が欲しいときは、レチノールを併用しよう。但し、炎症回避にフルオシノロンアセトニド(フルコートf)を合わせて使うことを忘れずに…!

って感じでしょうか。
兎に角、焦りは禁物、急がば回れ。焦るのと急ぐのは違う…!ってことを肝に銘じつつ、じっくり攻めていきましょう。


ここからは余談ですが、ハイドロキノンは酸化しやすく、空気に触れ続けると黄~茶色に変色します(下記画像参照)


こうなった時は、変色したところをきれいにふき取る、もし、中身も黄~茶色に変色した場合は使わずそのまま捨てた方が良いです。無理して肌に異常が出たら大変ですからね~。
最後に上で紹介したハイドロキノン2%配合クリームが手元にありますんで画像を載せておきますね~参考程度にどうぞ。


因みに、


ご覧ください。



参考文献