今回は、精神疾患の診断名によって、髪の毛のコルチゾール値に違いがあったよーって、お話をご紹介します。



精神疾患の診断名によって、髪の毛のコルチゾール値に違いが…!

2013年のエラスムス医療センターの研究によると、世界中で慢性ストレスによる健康への悪影響や精神疾患の発症の関係について注目を集めているけど、これらを系統的レビューでまとめてみよう…!となったそうです。具体的には、髪の毛のコルチゾール値と慢性ストレス、メンタルへの影響をチェックしたそうな。
結果はこんな感じ。

  • 毛髪のコルチゾール値と慢性ストレスについて、長時間の有酸素運動やシフト制の仕事、失業慢性疼痛、日常生活のストレスがあると、毛髪コルチゾールレベルが上昇していた…!
  • 毛髪のコルチゾール値と精神疾患は、診断名ごとに結果が異なっていた…!
  • 大うつ病は、毛髪コルチゾール値が上昇していた…!
  • 双極性障害(=躁うつ病:ハイな状態とうつな状態がジェットコースターのように上がったり下がったりする)の毛髪コルチゾール値は、発症年齢が遅かった患者さんでのみ上昇した…!
  • 不安神経症(全般性不安障害、パニック障害)は、毛髪コルチゾールレベルが低下していた…!
  • 心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、毛髪コルチゾールレベルが低下していた…!

ってことで、慢性ストレスが精神疾患と関係しているのは分かっていましたが、診断によって毛髪のコルチゾール濃度に違いがあるってのは新たな見方ですよね。



個人的考察

現代で健康的に暮らすには、やっぱ慢性ストレス対策は必須だと改めて思いました。