引き続き毎週日曜日は牛乳研究を見ていきます。



牛乳・乳製品の摂取量と乳腺良性疾患リスクの関係について調べてみた…!

2013年のハーバード大学縦断研究によると、牛乳・乳製品の摂取量と乳腺良性疾患リスクの関係について調べてみたそうです。
そもそも乳腺良性疾患は、乳房にできる、がん以外の病気でして、しこりや痛みを伴います。
んでまず先行研究では以下のような結果が出ておりました。

  • 牛乳、ヨーグルト、乳タンパク質の摂取量が多いと、成長期における身長の成長が加速する。
  • 急激な身長の成長が高いほど若い女性の乳腺良性疾患リスクが高まる。
  • 乳製品の摂取量が多いと体重増加が促進するが重い体重子どもは乳腺良性疾患リスクが低い。

これらの結果を踏まえると、乳製品の摂取量と乳腺良性疾患リスクは逆相関の関係にあると言えます。但し、注意点もあって、これらの調査は大人になってから当時を思い出してもらったものなんですな。つまりちょっと怪しかったんですよね。
そこで今回、思春期に報告してもらい、乳製品の摂取量と若い女性の乳腺良性疾患リスクの関係について初めて調べてみることにしたんだとか。
この研究は、Growing Up Today Study(GUTS)っていうデータセットを使ったという物。GUTSは、1996年に開始され、当時9~15歳の女性を29歳まで追跡したものになります。
もうちょい詳しく言うと、1996年~2001年まで、2003年、2005年、2007年、2010年に郵送又はインターネットでアンケートに答えてもらったそうな。因みにスタート時から1回以上アンケートの返信があった、つまり回答率は97%(9,039人)にも上るらしい。また、78%以上(7,053人)の方が、乳腺良性疾患の質問事項があった2005年~2010年(2011年9月まで)の調査に返信していたみたい。その中で18~29歳の女性7,011人のデータを使ってみてみたとのこと。
次に乳製品の調査ですが、これは1996年から2001年までの調査データを使ったらしく、過去1年間の牛乳、チョコレートミルク、チーズ、ヨーグルトの摂取頻度について質問したみたい。また1食分は、牛乳の場合、コップ1杯又はシリアルに使った分、チョコレートミルクの場合、コップ1杯、チーズの場合、1切れ、ヨーグルトの場合、1カップ(冷凍を除く)として質問したんだとか。
最後に集まったデータを統計処理した結果、以下のことが分かったそうです。

  • 14歳時点での乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ、総乳製品、乳タンパク質、乳脂肪)の摂取量と乳腺良性疾患リスクは関係なかった…!
  • 牛乳を再分析し、14歳時点で最も多く飲んだ(1日2杯以上)女性と、最も少なく飲んだ少女(飲まない~週1杯)を比べてみたが、乳腺良性疾患リスクは関係なかった…!
  • 乳製品の摂取量を10歳時点、成長期前、成長期中、月経開始前、月経開始後のそれぞれで見てみたが、いずれも乳腺良性疾患リスクは関係なかった…!

つまり、牛乳・乳製品の摂取量と乳腺良性疾患リスクは関係なし…!ってことですね。
もちろんこの研究は、変数を調整済み(初潮年齢、小児肥満、青年期のアルコール摂取、妊娠)。そのため、やはり牛乳や乳製品は関係なさそうな感じ。



個人的考察

この結果を踏まえると牛乳・乳製品と乳腺良性疾患は関連がなさそうですねー。