数百回もスピーチやプレゼンを行う天才アダム・グラント教授から学ぶスピーチのコツ
アダム・グラント教授から学ぶスピーチのコツ
2014年のHUFFPOSTにアダム・グラント教授がスピーチのコツについて話しておりました。なんでもグラント教授も昔はスピーチが苦手で、本番の何週間も前からセリフを忘れる悪夢で朝目覚めることを経験していたんだそうな。そして、それはどんなに練習してもダメで、スピーチの3日間前からは息ができないくらい辛かったんだそう。TED動画のスピーチからは想像もできないですね。でも、1年半で100回以上もスピーチを行い、数百回のプレゼンもしていくうちに劇的に変わったそうです。未だにグラント教授も時々緊張するそうですが、それでも、今、人前で話すことは好きな活動の1つになったとのこと。
そんなにスピーチやらプレゼンを行うグラント教授のような天才ですら、未だに時々緊張するってのは意外ですね。私が緊張するのなんて当たり前ですな(笑)
んで、ここから本題で、グラント教授がスピーチ好きになった、不安を減らすために行っているコツが全部で5つあるそうです。
その5つとは、
- 落ち着こうとしない…!
- 人前で練習する…!
- 本番の会場はなるべく暗くしてもらう…!
- 観客を下調べしておく…!
- クイズや質問、物語を使って話し始める…!
とのこと。
では一つずつ具体的に見ていきましょう…!
1. 落ち着こうとしない…!
以前に書いた通り、不安や緊張を抑えようとして、落ち着け…!リラックスだ…!と思っても逆効果。反って不安や緊張は増大していきます。そこで大事なのは「私は落ち着いている」と考える代わりに「私はやる気になっている」と考えるとスピーチが良くなったそう。2. 人前で練習する…!
ザイアンスの法則(単純接触効果)で有名なロバート・ザイアンスの1965年の研究によると、他人がいる前で話すだけで人は興奮してしまうそうです。しかし、一人で練習すると興奮に慣れる練習ができません。そこで、重要なのが可能な限り似た条件で練習をする事らしいです。何千人もの前で話す前に事前に小グループの前で練習することで、本番の大勢の群衆では、一人一人の顔が気にならず、アイコンタクトも気にせず、興奮度を下げることができるとのこと。
因みに「内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える」などで有名なスーザン・ケインさんもTEDトークの前に、まず、知らない人を20人ほど集めてリハーサルをしていたらしい。
3. 本番の会場はなるべく暗くしてもらう…!
グラント教授はスピーチの時に部屋を暗くするのが好きということです。これは、顔が見えにくくなると同時に、自分自身の興奮も低下するからとのこと。更に暗い方が観客がいつもよりジョークなどを言うと笑ってくれるらしい。4. 観客を下調べしておく…!
スピーチを聞きに来る人達を事前に調べておくと、緊張が薄れるそうです。因みにグラント教授は学生に講義をする前に学生の経歴を読んで数日を過ごしているみたい。つまり、スピーチにも予習って大事なんですね~。
5. クイズや質問、物語を使って話し始める…!
スピーチのコーチ兼俳優のディラン・チャルフィによれば、スピーチの出だしはクイズ形式や質問形式にすると観客の注意の方向が変わるとのこと。つまり、スピーチの出来栄えを判断する代わりにクイズや質問について考えさせることができるそうです。
因みにマルコム・グラッドウェルさんによれば、物語から話し始めても同様の効果を観察できたんだとか。観客は物語に夢中になって物語を話している人ではなく、ストーリーや登場人物について考えるからだそうです。
個人的考察
私は話し始めで困ることが多いんでクイズや質問、物語を使うことが多いんですが、これ結構良いんですよね。出だしで上手くいくと、口の準備体操が終わった感じで、その後スムーズに本題に移行できるんですよ。
そういえば、ブログ記事も冒頭文が質問形式になっているパターンが多いですねー。文章でも同じ効果が得られるんですかね…?
そこん所は書いていないんでよく分からないのですが、とりあえず使い勝手が良いんで、覚えておいて損はないかと思います。
参考文献
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