他人を頼れる人は優秀な人なんだよ!って話
誰かに頼みごとをするのって得意ですか…?
私は苦手です。なんか、ついつい自分でやっちゃおうってなってしまうんですよね~。でも、ここ数年で、少し考え方が変わりまして、結構頼れる部分は頼るようにもしてきております。
他人を頼れる人は有能に見える…!
2015年のハーバードビジネススクールの研究によると、優秀な人ほど他人を頼る傾向があったそうです。普段私たちは他人と互いにアイディア等を交換してそれぞれ大きな利益を得ているそうなんですが、しかし、他人からアドバイスを求めることを皆嫌う傾向があるそうなんですよ。ではなぜアドバイスをもらうことをそんなに嫌うのかと言うと、相手に、こんなことを頼むなんてこいつ無能だな~と思われたら嫌だなと思うからとのこと。結果、ついつい頼るのをためらってしまうらしい。これは分かるな~。
しかし、研究者によると、これは大きな間違いで、実際に他人を頼ってきた人は、そうでない人に比べ、有能であると思われたそうです。全く逆ですね。バイアスがありますなー。
例えば、ある実験では、頭が良い人ほど、他人に頼み事をする傾向があったそうで、頼み事をされた参加者は頼み事をしてきた人を優秀だったと判断することが多かったとのこと。なぜ優秀だと思うのかですが、どうやら頼られると自分が有能になった気がして、その余裕から頼ってきた人も有能であるように思えるらしい。言われてみれば頼られると嬉しく感じて、別に相手が無能だな~なんて思わないですよね。
また、他の実験では、自分が他人に頼み事をしているシーンを想像してもらったそうで、すると大半の人が無能と思われたに違いないと感じたとのこと。この当たりは頼み事をする側、される側でかなりの錯誤が生じているみたいですね。
以上をまとめてみると、
- 他人を頼る人は有能に思われる
- しかし、頼んだ人は無能だと思われたと勘違いしやすい
- だけど、頼られた人は無能だと思わない。どころか、有能だと思う
って感じでしょうか。意識、無意識を問わず、これを知っている人は自然と他人を頼ったりすることが多くなり、有能にも見えるんですね。いや~知るまでかな~り損してましたわ~。バイアスって怖い…。
個人的考察
頼ることが良いのは分かったけどどうやって頼っていいのか分からない…って方は、下記が参考になるかと思います。合わせてご覧ください。
それとお気づきの方もいるかもしれませんが、今回のハーバードビジネススクールの研究も以前に登場したフランチェスカ・ジーノ教授が関わっております。ジーノ教授の「イヤなやつほど仕事がデキる なぜルールに従わない人が成功するのか」や過去に紹介した研究も面白いのでお読みでない方は是非ご覧ください。