以前にご紹介した超正常刺激(超常刺激)はダイエットだけでなく、インターネットやSNSにもその影響があると言われております。そして超正常刺激は原始の脳を刺激し、暴走させるものであれば何でもその対象となります。
ということで今回は超正常刺激の一種であるポルノ依存(ポルノ中毒)について考えていきます。


ポルノ中毒も超正常刺激(超常刺激)の一種…!

2013年の記事によると、ケンブリッジ大学の研究でポルノ中毒の男性を対象に脳内をスキャンして報酬系を調べてみたところ、麻薬中毒者と同じ変化が起きていたそうです。怖いですね~。なんでも、近年インターネットの普及により24時間年中無休でポルノにアクセスできるようになったため、ポルノ依存・中毒になる人は増えていっているらしい。

ではこのメカニズムはどのようになっているのでしょうか…?
ここで参考になるのがポルノ中毒の研究で有名なゲーリー・ウィルソンさん(去年亡くなってしまいましたが)が立ち上げたWEBサイトになります。ポルノ中毒の主な原因はドーパミンの分泌に関係があるとのことです。ドーパミンは原始の脳の報酬系に直接働きかける快楽物質。原始の脳はその名の通り、太古の昔に必要だった機能を備えておりまして、生物の生存に役立つものに強く反応します。つまり、食事や生殖、社会性などです。そのため、ポルノはドーパミンが自然とドバドバでちゃうんですよね。
そして、このドーパミンが恐ろしいのは、快楽を体験させるのが目的ではなく、快楽を探求させる行動を引き起こすというところ。つまり、ドーパミンが出ると、欲求→探究→更なる欲求を求め探究というステップを延々を繰り返してしまうみたいです。この間ドーパミンはずっと分泌され続けてしまうんで、いつの間にか依存や中毒という状況に陥ってしまうらしい。
んで、最終的に

  • 何もやってもモチベーションが出ない
  • 集中できない
  • 不安感が消えない
  • うつ症状になる

って感じになってしまうそうな。
う~ん。まさに薬物中毒と似たルートですね…。怖い…。



個人的考察

もし更に詳しく知りたい…!という方がいれば、下記のゲーリー・ウィルソンさんのTEDトークをご覧になりつつ、書籍「インターネットポルノ中毒 やめられない脳と中毒の科学」をお読みになるとよろしいかと思います(因みに書店で買う場合、この書籍を持ってレジに行くのにまぁまぁ勇気がいります(笑))





参考文献