先週の続きです。
今回は、2026年にコンスタンツ大学が発表した、身体醜形障害と完璧主義の関係についてのメタ分析を見てみます。



身体醜形障害と完璧主義の関係についてメタ分析を行ってみた…!

2026年のコンスタンツ大学の研究によると、身体醜形障害と完璧主義の関係についてメタ分析を行ってみたそうです。
身体醜形障害(BDD・身体醜形症・醜形恐怖症)ってのは、外見上認識できる又は小さな欠点(例:鼻が大きすぎる、髪が薄すぎる、体が十分に筋肉質でないなど)に対する持続的なこだわりのことを言いまして、これらの欠点は通常、他人は気づかないか、気づいても大したことない欠点に見えるっていう特徴がございます。つまり、気にならないレベルの外見上の欠点を深く気にする、思い込んでしまう精神障がいってことですな。
そして身体醜形障害の人は、

  • 鏡で自分の姿を確認しまくる
  • 身だしなみを整えまくる
  • 自分と他人の外見を比較しまくる

ってことをしがちで、結果、深刻な苦痛や機能障害、生活の質の低下を頻繁に経験するとのこと。また希死念慮や自殺未遂の発生率も高いんだとか。更に身体醜形障害の生涯有病率は意外と高く、一般人口だと約2~3%と推定されているみたい。
そんな身体醜形障害ですが、完璧主義の概念と似た部分があるとのこと。ただ、それらを調べた先行研究は比較的限られており、この関係を直接扱った最近の研究はほとんどないそうな。
そこで今回メタ分析を行いしっかり調べてみることにしたそうです。
まず研究者たちは、2025年12月までに発表された該当研究を、PubMed、Psyndex、PsycINFO、Web of Science、ProQuestで検索してみたそうな。更に参考文献や引用文献なんかもチェックしていったらしい。
すると、

  • PubMed:245件
  • Psyndex:15件
  • PsycINFO:306件
  • Web of Science:326件
  • ProQuest:9件
  • その他:69件

の研究が見つかったんだとか。
次にこの中で重複している研究や質の低い研究を除外していったそうです。
最終的に選ばれた研究は34件でして、以下の特徴があったそうな。

  • 総サンプル数:13,107名
  • 発表範囲:2002年~2025年
  • 地域:多様な地域で行われていた。
  • 平均年齢:25歳
  • 男女比:約55%が女性

それではメタ分析の結果を見てみましょう…!

  • 身体醜形障害の症状の重症度と完璧主義の全体的な効果量はr=0.32だった…!
  • つまり、身体醜形障害の症状の重症度と完璧主義は、中程度の統計的に有意な相関関係があった…!
  • 身体醜形障害の症状の重症度と完璧主義的懸念の関連サブスケールには有意な正の相関関係があった…!
  • 身体醜形障害の症状の重症度と完璧主義的努力の関連サブスケールには有意な正の相関関係があった…!
  • 完璧主義的懸念の関連サブスケールとしては、間違いへの懸念(r=0.37)、行動への疑念(r=0.19)において有意な正の相関関係があった…!
  • 完璧主義的努力の関連サブスケールとしては、個人的基準(r=0.33)において有意な正の相関関係があった…!
  • これらの関連性は、年齢や性別を問わず変わらなかった…!

年齢や性別に関わらず、また完璧主義の種類に関わらず、身体醜形障害の症状の重症度と完璧主義は関係が見られたみたいですね。



個人的考察

注意点としては、因果関係が謎ってところでしょうか。
つまり、身体醜形障害の人は完璧主義になりがちな可能性もあるし、完璧主義の人は身体醜形障害リスクが高い可能性もあるってことですね。
この辺は今後の研究に期待ですな。



参考文献