今回はスリーパー効果について書いてみたいと思います。



スリーパー効果ってなに…?

スリーパー効果とは、半年とか1年経ってから、急に欲しくなる、考え方が変わることを言います。その時は何とも思っていなかったのに後で急に欲しくなって探して購入したりとか、最初はこうだ…!って思っていたのになぜか考え方が変わっていくのはスリーパー効果が原因だったんですね~。
つまり、その時は即効性はないがボディーブローのように後からジワジワ効いてくるって感じなのでこれを上手く使うと商品を購入してもらったり、自分の意見の賛同者が増えていったりカリスマ性がアップしたりすることになりますね。

じゃあ、人工的にスリーパー効果を発動させるにはどうすればいいのかで参考になるのが2004年のフロリダ大学の研究。これによると以下の2ステップを踏むことでスリーパー効果が発動しやすいんだそうな。

  1. 初回のインパクト
  2. 1の後から権威性、ソース、証拠が明らかになる(ないと逆効果になる)

といった形ということ。インパクトからの良い意味での裏切りがあると人はひきつけられるみたい。これは非常に納得できる話で、例えば、最初怒られて腹が立っていても後になってそれは自分の為にやっていたことが明らかになれば「あの人は嫌な奴…!」から「あの人は真剣に自分のことを考えてくれる良い人…!」って考え方が変わりますよね。
スリーパー効果を上手く使うためには以前に紹介した人に気に入られる方法と同様、初回のインパクトを成功させるために勇気が必要かもしれませんね。



個人的考察

最後に実際に私が障がい者支援でこのテクニックを使った事例をご紹介します。

以前にとある利用者が配送センターに就職しました。
しかし、入社後に問題が連続して起きたんですよね~。
更に、就職後のサポートを担当していたスタッフも対応が上手くできずその会社と就職者の関係、当事業所との関係も悪い感じになってしまったんですよー。

そこで、私がサポートに入ることになったのですが、その時にスリーパー効果を使いました。初回にセンター長に無茶を言ったんですよね(笑)まぁ、もう崖っぷちなところだったので前に進むしかないというのもありましたが、初回のインパクトはすごかったでしょう(笑)
センター長はあきれた感じで提案は無理だからこのまま雇ってもう少し様子を見るよーって言ってくれました。それから私は毎日センター長に元気よく挨拶をして現場の人と話して問題点の解決手段やサポート方法を本人や現場に提示していきました。

するとある時から、朝行くとセンター長から挨拶をしてくれるようになったんですよね~。そこから良い感じの関係を築いていくことができたんです。
結局、その後もいろいろあり、その就職者は自分から辞めてしまったんですが、その企業からその後もいい人がいたら紹介してほしいと言われ、結果、現在別の方が就職し今も続いているって感じです。

ぜひお試しください。



個人的考察