ネットで食品の検索をすると必ずメリットデメリットが出てきます。まぁ、当たり前ですよね。でも人間にはネガティブバイアスがあるんでどうしてもマイナス面の方が気になっちゃうんですよ。
そして色々気にしていくと結局何を食べた方が良いのか分からなくもなります。また、セットポイントの記事カロリーの質の記事で書いたことを全て守れればいいんですが、私を含めそれは無理な話…。
ということで今回は、どんな食品にもメリット・デメリットがあることを見つつ、じゃあ、最終的にどのラインを守ると良さそうなのかについて考えていきたいと思います。



それぞれの食品には必ずメリット・デメリットがある…!

それではまず初めに当ブログで良く登場する食品のメリット・デメリットを見ていきましょう…!


魚・貝など

魚介類は、オメガ3脂肪酸を筆頭に良質なタンパク質&脂肪を兼ねそろえた素晴らしい食品です。
んがしかし当然デメリットも存在しまして、例えば、重金属問題。回遊魚を筆頭に水銀などを蓄積している場合が多く、食べまくれば当然、健康リスクはアップしてしまいます…。


卵(タマゴ)

当ブログでも最強の食材の一つとして紹介しております卵コレステロール問題が間違いだったと分かった昨今、スーパーフードとしての呼び声も高い食べ物となっております。
やはり注目すべきは良質なタンパク質でその他にも栄養面は非常に豊富…!
…なんですが、当然デメリットはございます。
例えば卵白は腸内環境を悪化させるタンパク質が含まれておりまして、元々腸内環境が悪い、リーキーガットになっている方なんかは注意が必要だったりします。


ナッツ類

ナッツ類、特にクルミは良いよーってのは以前からご紹介している通り。脂肪・食物繊維、セレニウムなどが含まれており、総死亡リスク、特に心血管疾患(CVD)に対して良さそうなんですよね。また、脳(認知機能)にも良さそうでして、認知症予防にも良い感じ。
しかし、オメガ6脂肪酸が意外と多かったり、カロリーが高かったりするという弱点がございます。またフォドマップ(FODMAP)の避けるべき食材にも選ばれておりまして、腸内環境が悪い方は避けた方が無難。更に、フィチン酸が入っているのも気になるところ(フィチン酸はミネラルの吸収を阻害する働きがある)


グラスフェッドビーフ(放牧牛)

肉の質を考えた場合の最高峰は、グラスフェッドビーフ(放牧牛)となります。ご存知、穀物を与えず、自然環境の中でのびのびと育てられ、牧草のみ食べて育つ牛のお肉は、質の高いタンパク質にビタミン&ミネラルの宝庫…!
しかし、鉄分が多いのでどうしても老化(酸化)は進んでしまいますし、食べ方によっては、AGEs(終末糖化産物)は結構大きくなってしまいます。また、ヘモクロマトーシス(鉄代謝異常による疾患)という変化球にも注意したいところ…。
他にも例えば、ホルモン(内臓系)はミネラルが多く、お肌・美容にも良い優良食材なんですが、一方で、レチノール(ビタミンA)が豊富過ぎてビタミンの摂り過ぎになっちゃうことも。結果、ビタミンD不足とかの問題の引き金にもなってしまうなんて怖い所もあったり。


野菜・サラダ

野菜やサラダと言えば健康食材の筆頭でしょう。豊富な食物繊維にビタミン・ミネラルと言うことなし…!
なんだけど、ネガティブに目を向けてみると、例えば、こんな感じ。

  • ブロッコリー:抗酸化物質が大量に含まれている最強野菜であり、ガンの予防にもなるというすごい食べ物。だけど、甲状腺の機能を阻害してしまう作用がある。結果、様々バッドステータスを喰らうリスクがあったりする。
  • キャベツ・レタス:ブロッコリーと同じ。
  • ホウレン草:同じく抗酸化物質・食物繊維・ビタミン・ミネラルがいっぱい入っているのが嬉しいが、シュウ酸が多量に含まれており、尿管結石などのリスクがアップする…。
  • 白菜:ホウレン草と同じ。
  • セロリ:抗酸化物質が多く良い感じ…!なんだけど、同じく硝酸塩も多かったりする…。加工肉のリスクと同じように硝酸塩はがんの発症率がアップするというバッドステータスがあったりする。
  • パセリ:セロリと同じ。

他にも野菜だけ食べていると、栄養素が足りずメンタルをやられるなんて話もあるんで注意したいところ。


…っとこんな感じで考え出すとキリがない感じ。
これじゃあ何も食べたくなくなりますね。
でも食べないとやっぱり体に悪いというパラドックスに…。
ではどうしろと…。



では、それらも踏まえ、対策・妥協点はどのあたりか…?

答えは冒頭で書いた通り、健康な食事を継続して行うってことで、つまり、セットポイントカロリーの質を気にした食生活を行えばいいんですが、あれらを完璧にやるのは不可能です(完璧主義は良くありませんしね)
かといって、いつも通りやればダイエットは失敗、不健康な状態から抜け出せずってなるのも分かる話。
では、それらも踏まえ、対策・妥協点はどのあたりかと申しますと、

  1. リスク分散
  2. 8:2ルール

がポイントとなります。
まず一つ目のリスク分散についてですが、これはいろんなカロリーの質の高い食品を幅広く食べて、投資のようにリスクを分けよう…!って考え方です。
例えば、いつも同じ魚、同じ肉、同じ野菜、同じフルーツを食べるのではなく、それぞれ色々食べていく感じです。一番良いのは旬の魚や野菜、果物を食べるようにするとよろしいかと思います。
あれ、でもバラエティー豊富な食事は太るんじゃ…?って思った方はご安心を。ここにもコツがございまして以前に書いた通り、

  • 一食のメニューは品数の少ない単調な食事メニュー
  • 一ヶ月で見た時のメニューはバラエティーに富んだ食事メニュー

といった感じで行えば対策可能です。

二つ目のポイントである8:2ルールについては、食事の8割が健康に気を遣った食べ物、2割が好きな食べ物にするということです。このようにすることによって、ひとくちでもお菓子やファストフードなどの加工食品を食べたら即アウト…!ってな厳しくてストレスマッハな人生を一生続ける状態を回避できます(笑)。健康に気を遣いつつ、また、一生続けて行けるダイエットのラインが8:2ルールなんで覚えておいて損はないかと…。



個人的考察

まぁ、あれもダメ、これもダメとかカリカリ四六時中していたら、イライラして仕方ないですからねー。第一楽しくないですし…。
なんで、上記2点を抑えて、ダイエットに励むと良いかと思います。



参考文献