今回からコーヒーと認知障害・認知症・認知機能低下の関係を見ていきたいと思います。



コーヒーで認知機能低下や認知症リスクを減らすことはできなかった…。但しアルツハイマー病リスクは低下していた…!

2015年の南京医科大学の研究によると、コーヒーの摂取と認知症・認知機能低下の関係を調べてみたそうです。
まず研究者たちは、1966年~2014年12月までに発表されたコーヒーと認知症・認知機能低下の先行研究をデータベースで検索してみたそうな。因みにPubMedとEmbaseを使ったとのこと。次にヒットした先行研究の中から質の高い物をピックアップしていったそうで、最終的に11件の研究が要件を満たしていたみたい。
この11件の研究の総サンプル数は29,155名でして、これらのデータを基に前向きコホート研究の系統的レビュー・メタ分析を行ってみたそうです。
結果、

  • コーヒーをたくさん飲んでも認知機能低下や認知症のリスクを減らすことはできなかった…。
  • 但しコーヒーをたくさん飲んでいる方のアルツハイマー病リスクは低下していた…!

とのこと。
アレ…。以前に紹介した先行研究では認知症や認知機能低下リスクが減る…!って話だったのに今回は効果なしだったみたいですね。こういった以前と同じ結果が出ない、真逆の結果が出るってのは研究でよくあることですがいったいどっちが正しいんでしょうね~。
ただ、アルツハイマー病リスクに関しては以前の研究同様、コーヒーの摂取量と逆相関の関係だったみたいなんでここは共通していますな。



個人的考察

ということで、効果なし…!って研究もあえて見てみました…!
ではコーヒーは認知に効くのか効かないのか…その辺を明日も見ていきます…!



参考文献