【加筆内容】コーヒー(カフェイン)の効果を見ていくよー その20「心血管疾患(CVD)編」
早いものでコーヒー(カフェイン)のメリットの記事も20回目に突入しましたね。
コーヒーや緑茶、ウーロン茶、カフェイン摂取は心血管疾患予防になる…!
2009年の京都大学の前向きコホート研究によると、コーヒーや緑茶、紅茶、ウーロン茶の摂取量と心血管疾患(CVD)の関係について調べてみたそうです。…っとこう書くと、似たような研究はたくさんあるんですが、今回注目したいのが、対象者が日本人男女ということ。コーヒーの効果って兎角アメリカ人を対象にしたものが多いんで日本人にも同様の効果があるのか大変参考になるんですよね。ありがたや…。
これらの飲料の摂取とCVDによる死亡リスクとの関係を調べるため、この研究は脳卒中や冠状動脈性心疾患(CHD)、がんになったことがない健康な日本人男女76,979人を対象にしておりまして、年齢は40~79歳の範囲だったとのこと。
この方々に毎日の飲料摂取量をアンケート調査してコーヒーや緑茶、紅茶、ウーロン茶と心血管疾患の死亡リスクと照らし合わせてみたらしい。その結果、1年間に換算すると1,010,787人分のデータが集まったそうで、そのうちの1,362人が脳卒中でお亡くなりに、冠状動脈性心疾患で650人の方が亡くなってしまったそうです。
そして飲み物との関連性は以下のようだったそうな。
- 週に1~6杯コーヒーを飲む男性は飲まない男性に比べて、脳卒中の死亡リスクが0.78と低かった…!
- 1日1~2杯コーヒーを飲む男性は飲まない男性に比べて、脳卒中の死亡リスクが0.67と低かった…!
- 1日3杯以上コーヒーを飲む男性は飲まない男性に比べて、脳卒中の死亡リスクが0.45と低かった…!
- 週に1~6杯緑茶を飲む女性は飲まない女性に比べて、冠状動脈性心疾患の死亡リスクが0.34と低かった…!
- 1日1~2杯緑茶を飲む女性は飲まない女性に比べて、冠状動脈性心疾患の死亡リスクが0.28と低かった…!
- 1日3~5杯緑茶を飲む女性は飲まない女性に比べて、冠状動脈性心疾患の死亡リスクが0.39と低かった…!
- 1日6杯以上緑茶を飲む女性は飲まない女性に比べて、冠状動脈性心疾患の死亡リスクが0.42と低かった…!
- 1日1杯以上ウーロン茶を飲む男性は飲まない男性に比べて、心血管疾患の死亡リスクが0.39と低かった…!
どうやらコーヒーや緑茶、ウーロン茶は脳や血管、心臓の死亡リスクを低下してくれるみたいですね。
また、カフェインの摂取量と心血管疾患の関係については、
- 上から2番目に高いカフェイン摂取量のグループが一番効果が高く、男性で38%、女性で22%も死亡リスクが低下していた…!
ってことなんで、カフェインもやはりポイントみたいです。
個人的考察
ということでコーヒーや緑茶、ウーロン茶を積極的に飲みつつ、カフェインも摂り過ぎない程度に摂ることによって心血管疾患予防になるみたいです。