ガン予防の話の続きです。
先週の記事を軽く復習しておきますと、


って感じ。
では、以上のような環境要因を見直すことでガンリスクはどの程度抑えられるのか見てみましょう…!



世界700万人から推定した30~40%ほどガンを予防できる9つの対策

2005年のハーバード公衆衛生大学院の研究によると、世界のがんの原因について調べてみたそうです。
この研究は2001年に世界中のガンで亡くなった方々700万人を対象にしたものでして、年齢や性別、国や地域ごとにガンリスクの危険因子をチェックしたそうな。
んでまず大事なポイントが、

  • 700万人のうちガンで死亡したのは推定243万人(35%)だった…!

ってこと。つまり3人に1人以上はガンで亡くなっていたんですよ。
でもこの話には続きがございまして、このガンで死亡した方々は9つの危険因子を対策しておけば避けられたってことなんですな。うわー、9つ気になる…。
ということで9つを以下に並べておきます…!

  1. 肥満(BMIが高い)…!
  2. 果物野菜の摂取量が少ない…!
  3. 運動不足座りがち)…!
  4. タバコ…!
  5. お酒…!
  6. 性行為による感染症リスク…!
  7. 大気汚染…!
  8. 屋内での固形燃料を使用(調理や暖房で石炭を使っている場合、タバコと同じく煙で肺がんリスクが高まる)…!
  9. 汚染された注射の使用…!

先進国や発展途上国をまとめるとこのようになるんですね。
続いてガンリスクのポイントも見ておきましょう。

  • 243万人のうち76万人が高所得国で死亡していた。
  • 243万人のうち167万人が低・中所得国で死亡していた。
  • 高所得国の方がガンによる死亡人数は少ないが、高所得者は世界人口のわずか15%のため大半は低・中所得国と言える。
  • 子宮頸がん以外の様々なガンは低・中所得国よりも高所得国の方が多かった…!
  • 子宮頸がんは主に性行為による感染症が原因であり低・中所得国の女性に多かった…!
  • 高所得国でのガンの原因として高い要因は、タバコ、お酒、肥満だった…!
  • 低・中所得国でのガンの原因として高い要因は、タバコ、お酒、果物と野菜の摂取量の少なさだった…!
  • 喫煙だけで世界のガン死亡率の21%を引き起こしていると推定された…!
  • 飲酒、果物と野菜の摂取量の少なさは、それぞれ世界のガン死亡率の5%を引き起こしていると推定された…!
  • 低・中所得地域の中でガンの死亡率が最も高かったのはヨーロッパと中央アジアだった(39%)
  • 逆にガンの死亡率が最も低かったのはアフリカや中東だった(24%)
  • 男性のガン死亡率が160万人、女性のガン死亡率が83万人と男性が女性の2倍も高かった…!

ガンリスクをみると群を抜いているのがやはりタバコで次いでお酒と食事(果物と野菜の摂取量の少なさ)みたいです。
また上記で挙げた9つを対策しておくことによって、30~40%ほどガン死亡リスクを予防できそうですな。



個人的考察

ということで、禁煙・禁酒・食事・運動を意識して心がけておきたいですねー。



参考文献