昨日の続きです
2015年の研究では結局、コーヒーやカフェインが認知障害・認知症・認知機能低下に良いのかどうなのかイマイチよく分からん感じでした。
ということで今回は2016年に発表された研究を見てみます…!



コーヒーの摂取量と認知障害の発症リスクの関係はJ字型だった…!

2016年の中国人民解放軍総医院の研究によると、コーヒーの摂取と認知障害の発症リスクの関係について調べてみたそうです。
そもそもコーヒー摂取と認知障害の発症リスクを調べた先行研究の結果は一貫性がなかったため今回チェックしてみることにしたんだとか。
まず研究者たちは、2016年2月までに発表されたコーヒー摂取と認知障害の発症リスクを調べた先行研究をPubMedとEmbaseで検索してみたそうな。続いてヒットしたコホート研究の中から質の高い研究をピックアップしていったそうで、最終的には9件の前向きコホート研究が基準を満たしていたらしい。この9件の前向きコホート研究の総サンプル数は34,282名だったそうで、追跡期間の範囲は1.3年~28年の間だったとのこと。
これらをメタ分析にかけてみたそうです。
結果は、

  • 1日1~2杯のコーヒーを飲む人は1日1杯未満しかコーヒーを飲まない人と比較して、アルツハイマー病や認知機能低下、認知症といった認知障害の発症と逆相関(リスク比0.82)していた…!
  • 1日3杯以上コーヒーを飲む人と1日1杯未満しかコーヒーを飲まない人を比較してみても、認知障害の発症について有意な関係性が見当たらなかった…!
  • コーヒーの摂取量と認知障害の発症リスクの関係はJ字型だった…!

とのこと。
つまりこれまでの先行研究で矛盾が出た原因の可能性として、効果がJ字型だったから…!という可能性が出てきたってことですね。確かにこれなら納得できますな。



個人的考察

今回の研究によれば、1日1~2杯のコーヒーが認知障害発症リスクにはベスト…!って感じですね。



参考文献