お金に余裕がない・お金がない人はIQ(認知機能)が下がるのか?
ということで今回は、お金に余裕がない、つまりお金がないって人はIQ(認知機能)が下がるのか…?って話をご紹介します。
お金に余裕がない・お金がない人はIQ(認知機能)が下がるのか…?
名著「いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学」にも載っている2013年のウォーリック大学、ハーバード大学、プリンストン大学、ブリティッシュコロンビア大学の共同研究によると貧困と認知機能の関係について調べたそうです。この研究では2つの実験を行っておりまして、一つ目の実験ではニュージャージーのお店に買い物にきていたお客さんに年収を聞いて回ったそうな。その後、様々な年収の方を400人ほど集めて、日ごろのメンタル安定度や経済状況のアンケートを全員に実施、最後に、全員に自家用車が壊れて修理が必要になった場面を想像してもらった後に知能検査(IQテスト)を行ったそうです。
結果、
- 年収が約700万円以上の人たちに比べて年収が約200万円の人たちは知能検査(IQテスト)の結果が40%も低かった…。
とのこと。
もう一つの実験はインドのタミル・ナードゥ州のサトウキビ農家さん464件を対象に調べたそうです。なんで農家をチョイスしたのかというと、収穫前(お金に余裕がないとき)と収穫後(お金に余裕があるとき)で認知機能に違いがあるのかを比較する為とのこと。面白いこと考えますな~。
んで、結果が、
- 収穫後(お金に余裕があるとき)のIQは収穫前(お金に余裕がないとき)より25%も高かった…!
とのこと。
つまり、上記2つの実験からお金に余裕がない・お金がない人はIQ(認知機能)が下がっていたと言えます。具体的には意思決定が下手になったり、注意力が低下していたらしいんで、是非ともこの当たりは注意していきたいもんですね。
因みになぜこういった現状が起きるのかですが、お金がなくてどうしよう…という不安感に脳のキャパシティや処理能力を使ってしまい、結果、他のことに脳力を回す余裕がないからとのこと。パソコンで言うとバックグラウンドで常に色々動かしてCPUやメモリを使い、動きが遅くなっているってイメージですかね…。
個人的考察
経済的に厳しい人は、単にお金に困っているだけではなく、IQ(認知機能)低下にも困っているという話でした。因みに時間の不足でも同様の現象があるとのことなんで、やっぱ余裕を持つってのは大事なんだな~と改めて思った次第です。
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