期限を守ることが大事なのは言わずもがな…。…なんだけど、なかなかどうして、それを実行に移すのは難しいのは皆さんもご存知の通り。
また、自分が期限を守るのも大事ですが、誰かに期限を守らせるのも大事だったりします。
ということで、今まで自分目線での対策をいくつか挙げてきましたが、今回は誰かに期限を守らせたいときの方法を書いておきます。



基本は自分目線の対策と同じ…!

見出し通りの内容を今から書こうとしておりまして、まぁ、一言で言うと、結局自分目線の対策と同じなんですよね。
ここでなるほど…!って分かった方はもう読まなくてよろしいかと思います(笑)
もうちょい、ヒントを…!って方は下記をお読みください。


早速ですが、誰かに期限を守らせたいときの方法を書いていきます。
ここでは分かりやすくするために期限を守らせたい人(上司)をAさん、期限を守りたい人(部下)をBさんとし、説明していきます。

  1. Bさんは期限を自分で設定せず、Aさんが期限を設定する
  2. Aさん、Bさんが一緒に進捗状況の報告日(中間・前日・当日)を設定する
  3. Aさん、Bさんが一緒に予備時間、予備日を設定する
  4. 上記項目1,2,3をAさん、Bさんのそれぞれの手帳(googleカレンダーなどの共有カレンダーでも可)に記入する
  5. Bさんが仮に何もやっていなくてもAさんは何も言わず見守る
  6. 中間報告日にBさんが報告を行う。Bさんから報告がなければAさんから中間報告として進捗状況の聞き取りを行う
  7. 期限前日にBさんが報告を行う。Bさんから報告がなければAさんから期限前日として進捗状況の聞き取りを行う。この時、ほとんどできていない、忘れていた時は明日(期限の締め切り)までに必ず間に合わせるように伝える。この時は注意を行うのではなく、間に合わせることのみにフォーカスして伝える
  8. 期限当日、Bさんが期限を守れた場合は、しっかりと褒める。その上で今回の計画の成功した理由や改善点をAさん、Bさんで一緒に確認する。
  9. 期限当日、Bさんが期限を守れなかった場合は、しっかりと注意する。その上で今回の計画の失敗した理由や改善点、その中で上手くいった点などをAさん、Bさんで一緒に確認する。

ざっとこんな感じ。
一応それぞれのポイントやエビデンス系な話は以下のようになっております。


1. Bさんは期限を自分で設定せず、Aさんが期限を設定する

以前に紹介しましたが、自分で期限を設定しても元々先延ばしグセがある人にはあまり意味がありません。研究によれば、誰かが設定した期限でないと人間の先延ばし傾向は治らないそうなんで、まずは、Aさんが期限を設定するのが基本となります。


2. Aさん、Bさんが一緒に進捗状況の報告日(中間・前日・当日)を設定する

目標よりも計画が大事…!ってのも以前に紹介した通り。そのため、計画作成を一緒に行いましょう。特に、先延ばしグセのある方は無茶な計画を立てることが多いです。後方プランニングWOOPなどの手順に従って一緒に作成してあげるのがよろしいかと思います。更に、報告日を複数設定することで、セーブポイントを小まめに配備。小さいゴール設定は後ゴールまでどれぐらいか確認できるだけでなく、前に進んでいる感覚を実感するのにも有効。


3. Aさん、Bさんが一緒に予備時間、予備日を設定する

これも以前に書いた通り。あらかじめ、計画に邪魔が入ることを想定して予備時間や予備日を導入してリカバリーが聞くようにしておくのも有効な手段。


4. 上記項目1,2,3をAさん、Bさんのそれぞれの手帳(googleカレンダーなどの共有カレンダーでも可)に記入する

せっかく良い計画を作っても、期限が守れない人は、そもそもその計画を見ない可能性があります。本人に任せっきりにするのではなく、こちらが気付けるようにそれぞれの手帳や共有カレンダーに書き込んでおくと良い感じ。


5. Bさんが仮に何もやっていなくてもAさんは何も言わず見守る

自己コントロール感は仕事をする上で超重要。なので、まずは、何も言わず見守りましょう。仙道先輩のようにまだあわてるような時間じゃないを意識しましょう(笑)


6. 中間報告日にBさんが報告を行う。Bさんから報告がなければAさんから中間報告として進捗状況の聞き取りを行う

ここで先程書いたセーブポイントを小まめにクリアしてきたか確認し、前に進んでいることを実感してもらう。同時にゴールまであとどれぐらいか確認する。
もし何もやっていなければヤバいんじゃないの~?ぐらいの言い方でOK。あとは本人と計画を見直す時間に使った方が生産的。


7. 期限前日にBさんが報告を行う。Bさんから報告がなければAさんから期限前日として進捗状況の聞き取りを行う。この時、ほとんどできていない、忘れていた時は明日(期限の締め切り)までに必ず間に合わせるように伝える。この時は注意を行うのではなく、間に合わせることのみにフォーカスして伝える

ここでゴールしていなければ、初めて内心慌てましょう(笑)。しかし、本人への注意はまだお預け。というのも、ここで注意すると本人のモチベーションが下がり、そもそも間に合うはずだったものも間に合わなくなってしまう可能性が大きいんですよね~。それよりも、代わりに必ず間に合わせるように強調して伝えるのがおすすめ。更に今から挽回して成功させるためのアドバイスができると良い感じ。底力をみせて期限を守れた…!ってのを体験させたいですからね~。


8. 期限当日、Bさんが期限を守れた場合は、しっかりと褒める。その上で今回の計画の成功した理由や改善点をAさん、Bさんで一緒に確認する。

期限を守れた場合はまずはしっかり褒めましょう。これは意外と見過ごされがちですが超重要なんで、あえて書いておきます。
また、成功した際の状況を覚えておくのは次回の目標達成に役立ちます。しかし、案外、上手くいった時のログ(記録)ってとっていないもので、また、覚えてもいないんですよね~。かわりに失敗したときの方が記憶にしっかりとこびりついたりとか…。
なんで、やっぱ自分専用の攻略法ノートの作成をおすすめしたいところ。


9. 期限当日、Bさんが期限を守れなかった場合は、しっかりと注意する。その上で今回の計画の失敗した理由や改善点、その中で上手くいった点などをAさん、Bさんで一緒に確認する。

ここでしっかりと注意しましょう。その上で、反省会を開催。ベストは一人反省会の実施ですが、ここまでくる方は一人反省会をしてもただただネガティブループになった挙句、自己批判からの完璧主義に走るか、そもそも気にしていないパターンが多いので、最初は一緒に反省会を行うと良い感じ。



個人的考察

誰かに期限を守らせたいときは以上の手順に沿って行うことを一つ検討してみてはいかがでしょうか…?
まぁ、最終的には本人次第なんで、Aさん役の方はくれぐれもそのあたりを踏まえて動くとよろしいかと思います。