【まとめ】日の出とともに起きて日光を浴びて過ごす大事さ「太陽光・一酸化窒素」入門
太陽光に当たると良い事尽くし…!
う~ん。これらを見ると陽の光ってのは相当大事みたいですね~。
目覚めのコーヒー一杯よりも目覚めの○○の方が良いよ~って話
2013年のミッドスウェーデン大学の研究によると健康な男女21人を対象にそれぞれ別の日で下記4つの状況を試してもらい、その後テストを行ったそうです。
んで、何が分かったかと言うと、カフェインよりもブルーライトの方が覚醒効果が高かったそうなんですよ。つまり、目覚めのコーヒー一杯よりも目覚めのひと浴び(日の光を浴びる)の方が目が覚めるよ…!って話ですね。
- 白色光とプラセボ
- 白色光とカフェイン240mg
- ブルーライトとプラセボ
- ブルーライトとカフェイン240mg
んで、何が分かったかと言うと、カフェインよりもブルーライトの方が覚醒効果が高かったそうなんですよ。つまり、目覚めのコーヒー一杯よりも目覚めのひと浴び(日の光を浴びる)の方が目が覚めるよ…!って話ですね。
以前に目覚めの一杯はあんま良くない…!みたいな話を書きましたが、なるほど、コーヒーよりも太陽光の方が上か~。これは押さえておきたいですね…!
因みになぜこれほどまでに太陽光(ブルーライト)に覚醒効果があるのかと言うと2011年のバーゼル大学の研究によれば、朝のブルーライトは体内時計を調節してホルモンバランスを整える働きがあるかららしい…。
因みになぜこれほどまでに太陽光(ブルーライト)に覚醒効果があるのかと言うと2011年のバーゼル大学の研究によれば、朝のブルーライトは体内時計を調節してホルモンバランスを整える働きがあるかららしい…。
以前にも書きましたが、朝は太陽光(ブルーライト)によってコルチゾールを上げて体は目を覚まします。んで、昼ごろピークを迎え、夕方から夜に向かってコルチゾールが下がり寝る準備を体がしていくんですよね。
反比例するように日中メラトニン量は少なく、陽が沈む夕方から徐々に増え始め、夜にピークを迎え、眠気を誘います。そして朝方(日が昇る時間)に書けて徐々に減っていくって感じですね。
つまり、覚醒にはストレスホルモンであるコルチゾールが必要であり、睡眠にはメラトニンが必要ってことになりますね。
そのため、これも以前書いた通り、
- 日中に大量の太陽光を浴びる
- 夜はブルーライトをカットする
というのが大事になります。
決まった時間に寝て決まった時間に起きる!は本当に重要なのか…?
1999年のリューベック大学の研究によると、皆それぞれ体内目覚まし時計を持っているけどアレってどういう仕組みなのかについて調べてみたそうです。朝目覚めると、起きようと思っていた5分前だったってことがありますよね…?あの仕組みを調べたって感じです。実験は3日間行われたそうで、参加者は15名のボランティアだったとのこと。
まず初日の深夜に、3日間のうち1日は午前6時に、他の2日間は午前9時に起こしますと参加者に伝えたそうな。そしてその後、実際に6時に起こしたり、9時に起こすと言いながら6時に起こしてみたらしいんですよね。
結果、分かったことが、
- 実際に6時に起こすと言われていた参加者を見てみると、副腎皮質刺激ホルモン(コルチゾールなどのストレスホルモン)のレベルが午前4時30分頃から上昇し始めていた…!
- 9時に起こすと言いながら6時に起こしてみた参加者を見てみると、ホルモンが上昇しなかった…!
そうです。
つまり、起床時間をあらかじめ設定していた場合、その時間の1時間半前から体が起きるための準備をスタートしていたってことですね。体内目覚まし時計って優秀ですなー。
逆に急に起こされると、準備が出来ていないんでホルモンが出ておらず目覚めが悪い感じになってしまうみたいです。これは地震なんかで飛び起きた時に経験できますよね。
更に2011年のソーク研究所の研究によると、毎朝眠りから覚めるための時計を始動させる遺伝子・構成要素を見つけたそうです。なんでも、私たちの体内時計の中心的な役割は、PERIOD(PER)と呼ばれるタンパク質なんだそうです。
んで、私たちの体内のPERタンパク質の数は24時間ごとに増減するらしく、
- 日中、PERタンパク質のレベルが上昇し、夕方頃にピークを迎える
- そこから夜間にかけてPERタンパク質のレベルが低下する
- 夜間にPERタンパク質のレベルが低下すると、生物学的システムが遅くなる。つまり、血圧ダウン、心拍数もダウンさせ入眠させやすくする
とのこと。
つまり、脳はPERタンパク質のレベルを基に、いつ眠るか目覚めるかを体に伝えているみたいなんですよね。そして、実験では、PERタンパク質のレベルは夜更かし等で狂ってしまうみたいなんで、毎日決まった時間に寝て決まった時間に起きるのが非常に重要ということです。これを死守すれば体内目覚まし時計は、いずれ正常な機能を取り戻すみたいです。
以上から、目覚まし時計のアラームがないと起きられない状況の人はすでに体内目覚まし時計が狂い始めていると言えます。人間のデフォルトは、起きたい時間に起きられるようにできているみたいなんで、その機能が正常に動くよう、毎日決まった時間に寝て決まった時間に起きるを心がけていきたいですねー。
因みに私は仕事だろうが休みだろうが毎日同じ時間に起きて同じ時間に寝るようにしていますがやっぱ調子が良いですよ…!
日の出とともに起きて日光を浴びて過ごす大事さ
2014年のノースウェスタン大学の研究によると日光が概日リズム(体内時計)や睡眠に影響を与えることは分かっているけど、体重にはどのような影響を与えるのかについて調べたそうです。参加者は男性26人、女性28人の計54人、平均年齢は30歳程だったとのこと。実験期間は7日間でその際、光のレベルや睡眠なんかを測定したそう。更に食事記録を7日間とってもらい、カロリー摂取量を計算、BMI(肥満度を表す数値)は自己申告による身長と体重から割り出されたということです。
結果は以下のようになりました。
- なるべく朝早く起きて日光を浴びるほどBMIは低くなる…!
- 日光は浴びれば浴びるほどBMIは低くなった…!
- 遅く起きて日光を浴びる時間が少なくなるとBMIは高くなる…!
- 日光を浴びる時間が少なくなれば少なくなるほどBMIの数値は高くなる…!
つまり、日の出とともに起きて日光を浴びて過ごすと痩せる…!ってことですね。う~ん。当たり前な結論だけど実践するのは難しい…。
因みにこの研究によれば、朝8時までに起きて昼12時ぐらいまでの間に20分から30分だけ日光を浴びれば良いそうなんで、そんなにハードルは高くないご様子。
これなら自分でも出来そうだぜ…。
ビタミンDと関係なく太陽光を浴びることは超大事…!ポイントは一酸化窒素…!
2015年のNew Scientistには、エディンバラ大学の皮膚科医リチャード・ウェラー博士の記事が掲載されております。ウェラー博士は太陽光と皮膚の研究をずっと行っている方で、この記事にも太陽光を浴びるメリットが色々書いております。
例えば、太陽光を浴びると日焼けし皮膚がんになると言われているけど、実際、皮膚がんの発症率は非常に低いそうな。また皮膚がんはがんの中でも治療が簡単な方らしい…。
また、たくさん太陽光を浴びて皮膚がんになってしまった人と、太陽光を浴びずに皮膚がんにならなかった人を比べてみると、太陽光を浴びて皮膚がんになった人の方が平均寿命よりも長く生きる可能性が大きかったそうです。不思議ですね~。
つまり、太陽光を浴びる行為ってのは皮膚がんのデメリットがあるけど、それ以上に寿命を延ばす効果もありそうなんですよね。因みにウェラー博士によれば、普段から太陽光を浴びている人は約2年ほど寿命が長いそうです。
ではなぜ太陽光が体の良いのか…?ですが、一般的にはビタミンDが挙げられるとのこと。しかし、実はビタミンDとは別に一酸化窒素の効果が非常に重要なんだとか。
一酸化窒素は血管を広げる作用があるそうで、つまり血圧を下げる働きがあるそうです。そして一酸化窒素は皮膚からも生成されるんですが、太陽光がそれを促進させるみたいなんですよね。この効果は人間を対象とした実験によってビタミンDとは関係ない事も分かっております。
つまり、太陽光を浴びることは単にビタミンDの生成を促すだけではなく他にもメリットがある…!ってことですね。
太陽光を浴びるメリットとしては、
- 心血管疾患の健康リスクを大幅にダウンさせる
- 皮膚に悪性腫瘍ができたときの悪影響を小さくできる
- 肌がボロボロになるのを防いでくれる
そうです。
そのため、太陽光は適度に浴びた方が健康にも美容にも良いみたいです。
では実際どれぐらい浴びるのがベストなのか…?って話なのですが、それは人によって違うみたいです。自分の1MEDを調べてそれに則って浴びて行くのがベストとなります。
エディンバラ大学の皮膚科医リチャード・ウェラー博士のTEDトークから学ぶ一酸化窒素
太陽光(日光)と一酸化窒素の大事さを学ぶ上でおすすめなのが、エディンバラ大学の皮膚科医リチャード・ウェラー博士のTEDトークです。
ウェラー博士はずーっと日光・皮膚・一酸化窒素の研究をしているスペシャリストで、その要点が13分の動画にまとまっているんですよー。嬉しいですね。
では早速見てみましょう…!
う~ん。何回見ても勉強になるぜ…。
ではTEDトークのポイントを以下にまとめていきましょうかー。
太陽光の多い地域と少ない地域では死亡率が違った…!
冒頭はウェラー博士がオーストラリアとイギリスの死亡率の違いについて気になるところから始まります。
そして1998年の研究の紹介ですね。この研究はイングランドとウェールズを対象に、裕福な地域とそうでない地域、北部と南部、都市部と農村部において死亡率に違いが出るのかとその原因を調べたものになります。具体的には403の自治体から、原因別の死亡率データを集めて統計処理したみたい。
結果、
- 北緯50度から55度と緯度が上がる程、死亡率が高くなっていた…!
- 喫煙や収入、食事などを考慮しても結果は変わらなかった…!
とのこと。
つまり、太陽光の多い地域と少ない地域では死亡率が違った…!ってことですね。
一酸化窒素という化学伝達物質が関係していそう…!
じゃあ、太陽光が関係しているんならビタミンDでしょ…!となります。ビタミンDが健康に大事なのは周知の事実ですからね。んがしかし、ビタミンDのサプリメントを飲んでも死亡率にはあんま影響しなかったみたいです。
では太陽光には他にメリットがあるのではないか…?ということで、次に博士は1998年のノーベル医学賞について語られます。どのような発見だったかと言いますと、一酸化窒素が新しい化学伝達物質であることを見つけたというものだったんですよね。
そして一酸化窒素には血管拡張機能があったんですよ。血管を広げる力があるってことで、血圧を下げる効果があったんですよね。つまり心血管疾患の健康リスクを下げる効果があると…。
その後ウェラー博士は研究を続け、一酸化窒素が心臓や血管の中で作られるだけではなく、なんと皮膚でも生成していたことを発見します。また、人間には一酸化窒素を大量に蓄える機能があったことも見つけました(体内には窒素酸化物として蓄えていた)
これらの発見から太陽光に隠された一酸化窒素の大事さをさらに調べて行くことになります。
一酸化窒素(窒素酸化物)は人間にとって超大事…!
窒素酸化物とは、- 硝酸塩(NO3)
- 亜硝酸塩(NO2)
- ニトロソチオール
などのことを言いますが、これらと太陽光にはどのような関係があるのでしょうか…?
実は、太陽光には皮膚に蓄えられた窒素酸化物を活性化させ、皮膚から放出させる作用があったんですよね。しかも、その量は循環している一酸化窒素の約10倍になるんだとか。すごいですねー。
んで、これがビタミンDと関係あるのかを調べていきます。具体的には、紫外線A波を使用して実験を行ってみたんだそうな。
実は日光(紫外線)には大きく2種類ありまして、
- 紫外線A波:UVAと言われるもの。肌の奥まで届く。ビタミンDを生成しない紫外線
- 紫外線B波:UVBと言われるもの。肌の浅いところにダメージを与える紫外線。炎症や色素沈着を引き起こしシミやそばかすの原因にもなる嫌な奴だがビタミンDを生成する紫外線でもある
って感じです。余談ですが日焼け止めを買う際に覚えておきたい内容ですね。
話を戻しまして、紫外線A波を使用した、つまりビタミンDを関係なくした日光を肌に当ててみた結果、一酸化窒素が増加したそうです。もちろん、ビタミンDの量に変化はなかったみたい。ビタミンDという雲に隠された太陽光(日光)の知られざるもう一つの大きなメリットは一酸化窒素・窒素酸化物だったんですね。
そしてこの効果は高齢者ほど高かったそうな。高齢者ほど日光を浴びた方が良いみたいですねー。
最後に窒素酸化物(一酸化窒素)を多く含む食べ物ですが、
- 葉物野菜
- ビーツ
- レタス
なんかが良い感じとのこと。
太陽光+野菜をガッツリ食べると良い…!ってことですね。
当時このTED動画を見た際に、やばっ。太陽光が全然足らんばい…!ってな焦りを感じ、慌てて部屋の模様替えを決行、ガッツリ日光が当たる場所にスタンディングデスクの位置を移動しました(笑)
そして今、この文章を打っている間も太陽光を浴びまくっています(今日は晴れ…!)
ということで、皆さんも日向ぼっこをしませんか…?
個人的考察
ということで朝や日中は太陽光を浴びよう…!って話でした。私も意識して浴びたりしていますが効果は実感できているんでおすすめですよー。
因みに農福連携にガッツリ参加しても日光を浴びるでも良いのですが、そこまでしなくても午前中に花壇整備なんかを30分やればいいレベルなんでどの事業所でも取り組みやすいかと思います。
現に当事業所でも花壇整備の委託作業で毎日30分ぐらい花壇整備をしていますしね。
朝の目覚めに困っている方もおすすめです。