筋トレしていると早く筋肉が育たないかな~とか思うわけですよ。
まず筋肉ってのは基本的に、

  • カロリーオーバーの食事+筋トレ=筋肥大がアップ…!
  • 適正カロリーの食事+筋トレ=筋力と筋肉の密度がアップ…!

って感じで、1日の必要な摂取カロリーをオーバーするかどうかで筋肉が大きなマッチョになっていくか、体の引き締まった細マッチョになっていくか決まっていくんですよね。
でも、そもそも筋肉って育つスピードに違いはあるのか…?って疑問がありまして…。
その辺の回答が今回の内容です。



元々の脂肪の付きやすさで筋肉の付きやすさも結構変わる…!

1994年のマーストリヒト大学の研究によると、普段座りがちな男性を77名集め、その後、体型が、

  1. 細い体型の人(脂肪が付きにくい人)10名
  2. 太い体型の人(脂肪が付きやすい人)11名

を選んで、2グループに分けたそうです。
次に両グループには、週2回のウェイトトレーニングプログラムを行ってもらったとのこと。
12週間後の結果は、

  • 細い体型の人は、320gしか筋肉がつかなかった…。
  • 太い体型の人は、1.6kgも筋肉がついた…!

だったそうです。
つまり、脂肪が付きやすい人は筋肉も付きやすいし、脂肪が付きづらい人は筋肉も付きづらいってことですね~。それにしても5倍以上の差は大きいですねー。



遺伝子の違いで約4倍も筋肉がつく量に違いが出るなんて話も…。

2011年の王立獣医学校の研究によると、若者の男性56人を対象に、週5日の筋トレプログラムを12週間行ってもらったそうです。筋トレによる筋肉量の増加については、DXA(二重X線吸収法:精度の高い測定法)を用いてチェックし、繊維サイズについては組織化学によってチェックしたとのこと。
結果、遺伝子の違いによって約4倍も筋肉量のアップに差が出たんだとか。
う~ん。こちらを見ても、なかなか個人差がありそうですねー。



実は女性がバキバキムキムキマッチョになるのは相当難しい…!

女性の方はムキムキになったら嫌だから筋トレを避ける傾向がありますが、そこんところは実際どうなのでしょうか…?
まず、結論から申しますと、女性がバキバキムキムキマッチョになるのは相当難しい…!ということです。つまり、女性の方が気にする不安はまず考える必要はないってことですね。
ではなぜそういった不安が起きるのかと言いますと、おそらく、海外の女性ボディビルダーのイメージが超強いのではないかと…。
確かにちょっとググっただけですごい体型の方がどんどん出てきますわな…。こりゃ不安になるのも無理からぬ話でしょう。
しかし、こういった海外の女性ボディビルダーってのは、

  • 極端なカロリー制限をひたすら続ける
  • 筋トレをひたすら続ける
  • ステロイドを打ちまくる
  • テストステロンを打つ
  • 遺伝子的にマッチョになる素質がある

みたいな行動や条件を満たさないと到達できない代物なんですよね。なんで普通に筋トレしてもまず無理だと思われます。
更に分かりやすいのがオリンピックや世界大会の出場選手の体型でしょう。ウエイトリフティングの女性をみれば分かりますが、ムキムキマッチョの人はまず見かけません。むしろスリムな感じの方が多いですよね。
以上から、まず、皆が不安がるような体型になる事はほぼ有り得ないと言ってよろしいのではないでしょうか…?


そもそも女性はテストステロンの分泌量が少ない…!

テストステロンは筋肥大にとって重要なホルモンですが、男性ホルモンと言われるだけあって、男性は女性に比べ分泌量が非常に多くなっております。その差は女性1に対して男性10~30ということで、それだけ筋肥大スピードに違いが出てしまうみたいなんですよ。
となれば、仮に男性と同じメニューをこなしても女性が男性と同じようにマッチョになる事はまずありえないと言えます。

また、上記から女性は男性に比べ筋肉が落ちやすいという性質もあります。具体的には筋トレなどをしていない女性の場合、10歳年齢を重ねると約2,3kgの筋肉が落ちてしまうそうです。そうなれば当然代謝も落ちますんで、脂肪を蓄えやすくなります。そして筋肉や代謝と反比例して増える脂肪は10年で約8kgぐらいみたいです。つまり、筋肉は落ちやすいけど、脂肪が付きやすいってことで、なおの事、マッチョからは遠ざかる形となっております。

しかし面白いのが、普段から筋トレを行っている女性は、筋肉量が増えるペースの2倍で体脂肪が減っていくということ。つまり、マッチョではなく、どんどんスリムなモデル体型に近づいていくってことです。しかも男性よりも早いスピードで。いや~ぜひとも筋トレはすべきですねー。


女性の方が筋トレしてもマッチョになることはまずなく、むしろスリムなモデル体型に近づいていくというお話でした。そのため安心してダイエットには筋トレを取り入れて頂ければよろしいかと思います。



個人的考察

とりあえず、上記を見るに、個人差があり過ぎて、筋肉の発達スピードの平均を出すのは難しそうですねー。
まぁ、遺伝の影響ってのは当ブログでもたびたび登場する内容ですが、こと筋肉発達スピードに関しても、これは同じことが言えるのかもしれないですね~。
その他、遺伝についてご興味がある方は下記をご覧になっても面白いかもしれません。




参考文献