前回からの続きです。
今回はBDNFの分泌を良くするには、具体的にどのような運動が良いのか考えていきたいと思います。



単純な運動よりも頭を使う複雑な運動の方がBDNFが多く分泌されるみたい…!

2004年のベックマン研究所レビュー論文の中には、BDNFの分泌をより良くするための運動のヒントが書かれております。その研究はラットを使った動物実験なんですが、そもそもの話として、ラットも運動をするとBDNFの分泌、シナプスが増加します。
んで、この前提を踏まえて、ラットを以下の3グループに分けて運動をさせてみたそうです。

  1. 学習運動グループ:頭を使う複雑な運動をしてもらう。
  2. 普通運動グループ:トレッドミルで自由に運動してもらう。
  3. コントロールグループ:実験中座りっぱなし。

期間は10~38日間だったのですが、いずれの期間においても、

  • 学習運動グループが最もシナプス数が多かった…!
  • シナプス数の増加は少なくとも4週間は継続した…!

とのこと。
つまり単純な運動よりも頭を使う複雑な運動の方がBDNFが多く分泌されるみたいです。また4週間は持続したみたいですが、維持のためにずーっと運動する必要もありそうですね。