【加筆内容】HIITはBDNFアップに本当に良いのか?その4「普段運動していない人編」
HIITはBDNFアップに本当に良いのか?の続きです。
これまでのおさらいを軽くしておくと、
って感じで、どうやら高強度、特にHIIT系であれば普通に運動するよりBDNFが多く分泌するみたいなんですよね。
んで今回は、普段運動していない人がHIITをやったらBDNFが多く分泌するのか…?を見てみたいと思います。というのも、もしかしたら普段運動している人はBDNFの分泌量がアップするけど、そうじゃない人は増えない可能性があるんですよね。
では早速見ていきます…!
普段運動していない人でもHIITでBDNFレベルはアップする…!
2022年の山東師範大学などの研究によると、普段運動をしていない人がHIITを行ったらBDNFレベルがアップするのか調べてみたそうです。
具体的には、普段運動をしていない且つスポーツ科を専攻していない健康な若い男子大学生12人(平均年齢23.7±1.8歳、平均身長177±10cm、平均体重72.8±5.8kg、平均BMI23.3±1.1)を対象にRCTのクロスオーバー試験を行ってみたそうな。
実験は全員のベースラインをチェックしつつ、以下の2グループにランダムに分かれてHIITを行ってもらったらしい。
- HIIT1分バージョン:VO2maxの85~90%で1分間エアロバイクを漕ぐ→VO2maxの50~60%で1分間ゆっくり漕ぐ、これを15回、計30分間行う。
- HIIT2分バージョン:VO2maxの85~90%で2分間エアロバイクを漕ぐ→VO2maxの50~60%で1分間ゆっくり漕ぐ、これを10回、計30分間行う。
つまり合計時間が同じになる2パターンのHIITを試してもらったってことですね。因みにウォッシュアウト期間は7日間用意したとのこと。
また、HIIT開始前、HIIT終了直後、30分後にそれぞれ採血し、コルチゾールやBDNF、乳酸なんかをチェックしたらしい。
結果は、
- 両方のHIITバージョンで同じぐらいBDNFレベルが大幅にアップしていた…!
- HIITの終了が近づくに従ってBDNFレベルが最大に達することを示していた…!
- 30分後では、ベースラインとの間にBDNFレベルの違いはなかった…!
- 両方のHIITバージョンで終了後にはベースラインと比べて、コルチゾールと乳酸が明らかに増加していた…!
そうです。
普段運動していない人はHIITの種類に関わらず、どうやらBDNFレベルがアップするみたいですねー。
それと当たり前ですがHIITは激しくコルチゾールを増加させます。そして長時間の有酸素運動はより高いレベルのコルチゾールを引き起こすので、やはりここでもHIITの方をおすすめしたい結果となりました。因みにどうしても長い時間走りたい…!って方は40分までにしておくとよろしいかと思います。