【加筆内容】牛乳は健康に良いのか? その18「続続続 前立腺がんリスク」
子ども時代の牛乳摂取と進行性前立腺がんリスクの関係について調べてみた…!
2011年のアイスランド大学の研究によると、子ども時代の牛乳摂取と進行性前立腺がんリスクの関係について調べてみたそうです。
なんでも20世紀初頭から中頃にかけてのアイスランドでは、地域によって食習慣にかなりのばらつきがあったそうな。理由は一部の地域が比較的孤立していたためとのこと。
そのため1939年の世帯調査では、牛乳の消費量が農村部は海辺の村の4倍、首都レイキャビクの2倍であったんだとか。そのため、アイスランドでは子ども時代の食習慣を研究するための自然実験の場となっているらしい。
そこで今回は牛乳の摂取量と進行性前立腺がんリスクの関係について見てみることにしたんだとか。
この研究は、アイスランドの特定の地域で子ども時代を過ごした1907年から1935年の間に生まれた8,894人の男性を対象にしたというもの。この男性たちを研究開始時である1967年から2009年まで追い続け、前立腺がんの診断と死亡していないか見てみたそうです。
するとまず分かったこととして、
- 平均追跡期間は24.3年だった
- 1,123人の男性が前立腺がんと診断されていた
- 1,123人中371人は進行性前立腺がんだった
そうな。
このデータを統計処理したとのこと。
結果は以下のようになっておりました。
- 20年間農村部(牛乳の摂取量が多い)で暮らした子どもたちは首都レイキャビク(牛乳の摂取量が少ない)で暮らした子どもたちよりも、進行性前立腺がんリスクがわずかに増加していた(HR1.29)
- 特に1920年以前に生まれた男性(より牛乳の摂取量の差が激しかった時代の子どもたち)だと、進行性前立腺がんリスクが増加していた(HR1.64)
- 子ども時代に牛乳を多く摂取していた男性(少なくとも1日1杯以上)は、少ない男性(1日1杯未満)よりも、前立腺がんリスクが高かった(OR1.58)
- 中年期(大人)になってからの牛乳の摂取量と前立腺がんリスクは関係なかった(OR1.11)
- 年齢や生活習慣、その他の食事要因といった変数を調整した場合、思春期(子ども時代)の牛乳の摂取量が多いと、進行性前立腺がんリスクが3倍以上増加すると分かった(OR3.22)
- 上記の変数を調整しても中年期(大人時代)の牛乳の摂取量と進行性前立腺がんリスクは関係なかった。
つまり、子ども時代に牛乳を飲みまくると前立腺がんリスクが高まる…!大人になって飲みまくっても関係なし…!って感じですかね。
牛乳の前立腺がんリスクは子ども時代の影響が大きいと…。
