加工肉は食べない方が良いよーみたいな話をたまに書いております当ブログ。
今回はその加筆内容でして、加工肉で心疾患リスクがアップするよ…!ってお話をご紹介いたします。



未加工の赤身肉と加工肉の冠状動脈性心疾患(CHD)リスクを調べてみた…!

2010年のハーバード公衆衛生大学院前向きコホート研究によると、魚以外のタンパク源と冠状動脈性心疾患(CHD)の関係について調べてみたそうです。
この研究はNHS(看護師の健康調査)を使って、30~55歳の女性84,136人を対象に行われたものとなっております。実験内容は参加者に食事アンケートに答えてもらうというもので、これを4年ごとに行っていったそうな。
んで26年間追跡し、最後に集まったデータの変数を調整した結果、

  • 未加工の赤身肉を1日100g食べるごとに、冠状動脈性心疾患(CHD)のリスクが19%アップしていた…!
  • 加工肉を1日50g食べるごとに、冠状動脈性心疾患(CHD)のリスクが20%アップしていた…!
  • 加工肉の1日50gを未加工の赤身肉の1日100gに合わせてみると、冠状動脈性心疾患(CHD)のリスクが44%(約2倍)アップしていた…!

とのこと。



未加工の赤身肉と加工肉の心血管疾患(CVD)による死亡リスクを調べてみた…!

2012年のハーバード公衆衛生大学院の研究によると、2つの前向きコホート研究の結果を使い未加工の赤身肉と加工肉の心血管疾患(CVD)による死亡リスクを調べてみたそうです。
具体的には、

  1. 1986年~2008年のHPFS(医療従事者追跡調査):男性37,698人
  2. 1980年~2008年のNHS(看護師の健康調査):女性83,644人

を再度チェックし、

  1. 未加工の赤身肉と心血管疾患(CVD)による死亡リスク
  2. 加工肉と心血管疾患(CVD)による死亡リスク

をみてみたそうな。
んで2つの前向きコホート研究から分かったことが、

  • 未加工の赤身肉を1日1食分(1サービング=85g)食べると、心血管疾患(CVD)による死亡リスクが18%アップしていた…!
  • 加工肉を1日1食分(1サービング=ベーコンだと2切れ28g、ホットドッグだと1切れ45g、ソーセージやサラミ、ボローニャソーセージ、その他の赤身加工肉だと1切れ45g)食べると、心血管疾患(CVD)による死亡リスクが21%アップしていた…!
  • 加工肉を1日100g食べると、心血管疾患(CVD)による死亡リスクが46%(未加工の赤身肉と比較して約2倍)アップしていた…!

だったそうです。



個人的考察

上記2つの研究をまとめると、加工肉を1日100g食べると心疾患(冠状動脈性心疾患、心血管疾患)リスクがかなりアップしそうですね。
逆に未加工の赤身肉を食べても心疾患のリスクは少しアップするか、全く関係ないぐらいな感じとなっております。
まぁ、どのような食材もいちゃもんをつければ必ずデメリットはありますんで、メリットとの兼ね合いを踏まえると、加工肉は避け未加工の肉は食べる…!が良いんじゃないでしょうか。



参考文献