【加筆内容】肉なし野菜のみだと足りなくなる栄養素はあるのか?
2日前に、肉なし野菜メインは一見健康そうだが実際は健康状態が悪く不安症やうつ病になりやすい!って話をご紹介しました。
ベジタリアン食と普通の食事における主要な食べ物の栄養素を比較してみた…!
1994年のゲルフ大学のレビュー論文によると、ベジタリアン食と普通の食事における主要な食べ物の栄養素を比較してみたそうです。
まずベジタリアン食は普通の食事と比較して、
- フィチン酸が豊富
- 食物繊維が豊富
- 銅が豊富
- マンガンが豊富
というメリットがございます。
一方で、
- 鉄が不足
- 亜鉛が不足
- カルシウムが不足
- ビタミンB12が不足
- セレンが不足
というデメリットもあるみたいです。
ここを補っている食材として穀物と肉があります。
それぞれを見てみますと、
- 穀物:ベジタリアンにとって銅やマンガン、セレン、亜鉛の供給源
- 肉:普通の食事にとって亜鉛の供給源、セレンの二次的供給源
となっております。
そのため大人であればベジタリアンでも栄養素的には足りそうな感じとのこと。但し、子どもの場合は別でして、成長には多くの亜鉛を必要としているんでベジタリアンだと亜鉛不足に陥りやすい可能性があるんだとか。
この辺は注意ですねー。
ベジタリアンの足りなくなりやすい微量ミネラルをサポートしているのが牛乳(乳製品)…!
1980年の研究によると、ベジタリアンが食べる食品の亜鉛と銅の含有量を調べてみたそうです。
まず研究者たちはベジタリアンが食すことの多い74品目をピックアップ、続いて亜鉛と銅の含有量をチェックしていったらしい。
結果ベジタリアンにとって、
は亜鉛と銅の優れた供給源であったそうです。
但し、野菜や果物といった食品は例外(種子類・もやし)を除いて、微量ミネラル(鉄、ヨウ素、亜鉛、銅、セレン、マンガン、コバルト、モリブデン、クロム)不足に陥る傾向にあったみたい。そこを補えるのが牛乳(乳製品)とのこと。
ベジタリアンは抗酸化ビタミンが豊富…!だけど亜鉛は吸収率が悪い…!
2000年のヨエンスー大学の研究では、ベジタリアンの食事栄養素についてレビューしております。
ベジタリアンは果物や野菜、シリアル、豆類、ナッツなどの炭水化物が豊富な食べ物を多く食べます。その結果、普通の食事よりも
といった抗酸化ビタミンを多く摂取できます。また銅も多く摂取することができ、亜鉛については普通の食事とほぼ同じ量の摂取が可能とのことです。んがしかし、亜鉛については実際の体内循環量が少ないみたい。
鉄と亜鉛が足りなくなるのはこれらが豊富な肉を食べないのとフィチン酸が多いのが原因…!
2003年の米国農務省の研究によると、ベジタリアンは微量ミネラルが足りているのか調べてみたそうです。
というのもベジタリアンは微量ミネラル、特にその中でも鉄と亜鉛が足りない傾向になりそうなんですよね。
理由は、
- 鉄と亜鉛が豊富に含まれている肉を食べない
- 豆類や全粒穀物などフィチン酸を含む食材をメインに食べる(フィチン酸は鉄と亜鉛などのミネラルの吸収をブロックする働きがある)
とのこと。
摂取量も少ないし、吸収を邪魔されちゃうしでなかなか足りる感じになりづらいみたいですね。