【加筆内容】アルコールとテストステロンの関係ってどうなの?その1
アルコール(お酒・エタノール)でテストステロンの合成が大幅に低下する…!原因はエタノールを代謝するときにテストステロン合成に必要な酵素が使われてしまうから…!
1987年の研究によると、アルコール(お酒・エタノール)とテストステロンの関係について調べてみたそうです。
そもそも急激なアルコール摂取は、げっ歯類やヒトのテストステロンレベルを低下させることが分かっております。そして主な原因はテストステロンの合成をアルコールが邪魔するからだと言われているんですが、そのメカニズムははっきりと分かっていなかったんですよね。そこでこれをしっかり調べてみよう…!となったのが今回の研究になります。
実験はラットの細胞(ライディッヒ細胞)を使って行われたそうで、以下の物と一緒に密閉容器に入れて2時間観察してみたそうな。
- 様々な濃度のエタノール:0.3~40mM
- 様々な濃度のアセトアルデヒド:5~40microM
アセトアルデヒドってのは、二日酔いの原因物質で、エタノールの最初の代謝産物です。
つまり、
- エタノール(お酒・アルコール)を飲む
- エタノールが肝臓に行き酸化される
- アセトアルデヒドになる…!
って感じです。
エタノールとアセトアルデヒド、二つを比べてどの時点でテストステロン値に影響が出るのか調べております。
んで結果が、
- 2.5mMという非常に低いエタノール濃度でも、テストステロンの合成が大幅に低下した…!
- 40microMという非常に高いアセトアルデヒドでも、テストステロンに影響がなかった…!
- アルコール脱水素酵素を阻害する4-メチルピラゾールが、エタノールによるテストステロン合成の阻害を邪魔していた…!つまり、エタノールを代謝するときにテストステロン合成に必要な酵素が使われてしまっていた…!
とのこと。