肉と野菜はどちらを食べるべきか食べないべきか…?の続きです。
最近は糖尿病の予防・改善には肉を食べた方が良いのか食べない方が良いのか、野菜を食べた方が良いのか食べない方が良いのかをみております。
んで、前回、前々回では肉なし野菜ありに有利な研究を見てきました。
詳しくは、

をみてほしいのですが、ここまでの結果をまとめると、

  • 肉は糖尿病の原因になるから食べない方が良い…!

って結論になりそうです。肉なしで野菜を食べることは糖尿病の予防・改善に効果的と言えるって感じですね。
…と、まぁ、ここで終われば肉はやっぱだめかーってなるんですが、ここで終わらない、そう簡単な話じゃないのが食生活の面白いところ。
では早速いってみましょう…!



肉を食べても糖尿病は改善した…!

2007年のルンド大学RCTによると、糖代謝に問題がある人に肉を食べる食事法を行ってもらったそうです。
そもそも耐糖能異常や2型糖尿病に対する食事介入の研究は、脂肪や炭水化物、食物繊維、果物野菜の摂取量に焦点を当てていることが多かったので、肉を食べる食事法だとどうなるのかチェックしてみたんだそうな。
今回実験に参加したのは虚血性心疾患と耐糖能異常又は2型糖尿病を持っている患者さん29名でして、参加者を以下の2つの食事法グループにランダムに振り分けてみたそうです。

  1. パレオダイエット:旧石器時代の食事スタイルをまねるダイエット。赤身肉果物野菜根菜類サツマイモじゃがいもなど)、ナッツを食事の基本とし、加工食品は食べない(=超カロリーの質が高い)ダイエット(14名)
  2. 地中海式ダイエット:1960年頃の地中海地方の食事スタイルをまねるダイエット。全粒穀物低脂肪乳製品野菜果物オリーブオイルを食事の基本とし、加工食品はほとんど食べない(=カロリーの質が高い)ダイエット(15名)

つまり、パレオダイエット(=肉をガッツリ食べる)と地中海式ダイエット(=肉をたまに食べる)を行って糖代謝への影響をみてみたってことですね。
実験期間は12週間で結果、

  • パレオダイエットで糖代謝が26%も改善した…!
  • 地中海式ダイエットで糖代謝が7%改善した…!
  • 上記の結果は腹囲と関係なかった(パレオダイエットで-5.6cm、地中海式ダイエットで-2.9cmだった)
  • 参加者全員でみても糖代謝の改善と体重、腹囲との変化に関係はなかった…!

つまりここから言えることは、

  • 肉を食べても糖尿病は改善した…!
  • 肉を多く食べるほど、糖尿病が大きく改善していた…!

ということになりますね。
あらま、全く真逆の結果ですな…。



個人的考察

ということで、なんと肉を食べても糖尿病が改善してしまいました。



参考文献