テストステロンは男性・女性の両方にとって超大事なホルモン。
良く聞く筋肉成長に必要なホルモンという側面だけでなく、テストステロンが足りなくなると、

  • 元気がなくなる
  • 疲労感が抜けなくなる
  • うつ病の発症率が激しく上がる
  • 太りやすくなる
  • 糖尿病や心血管疾患のリスクがアップする

などのバッドステータスを喰らうことになるんですよね。
そのため、健康に楽しく暮らしていくためにはテストステロン値を気にしていく必要があるんですよ。
じゃあテストステロンをアップするにはどうすれば良いのか…?ってことで早速研究を見ていきます…!



テストステロンをアップするなら筋トレ…!脂肪(特に飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸)…!

1997年のペンシルベニア州立大学の研究によると、食事の栄養素と安静時&筋トレ時のテストステロン・コルチゾールの関係について調べてみたそうです。
この研究は男性12名が参加したもので、以下の筋トレを行ってもらったらしい。


セット間の休憩は2分にしたそうで、また、筋トレ前と筋トレ終了から5分後に採血をしてテストステロンとコルチゾールをチェックしたとのこと。更に参加者には合計17日間、細かく食事記録をつけてもらったそうです。
では結果を見ていきましょう。

  • ベンチプレス→筋トレ前よりも筋トレ後の方が7.4%テストステロンがアップしていた…!
  • ジャンプスクワット→筋トレ前よりも筋トレ後の方が15.1%テストステロンがアップしていた…!
  • ベンチプレス、ジャンプスクワットの両方で、筋トレ前後によるコルチゾールの違いに有意差はなかった…!
  • 運動前のテストステロンとタンパク質との関係-0.71
  • 運動前のテストステロンと脂肪との関係0.72
  • 運動前のテストステロンと飽和脂肪酸との関係0.77
  • 運動前のテストステロンと一価不飽和脂肪酸との関係0.79
  • 運動前のテストステロンと多価不飽和脂肪・飽和脂肪との関係-0.63
  • 運動前のテストステロンとタンパク質・糖質との関係-0.59
  • 食事の栄養素と、運動前のコルチゾール又は運動後のテストステロンとコルチゾールの増加には有意な相関関係があった…!

そうです。
つまり、

  • 筋トレをするとテストステロンはアップする…!
  • 低脂肪だとテストステロンが低くなる…!
  • 脂肪、特に飽和脂肪酸一価不飽和脂肪酸を摂取するとテストステロンはアップする…!

ってことですね。
ホルモンはコレステロールにより生成されるんで納得の結果ですな。
この結果に研究者曰く、

  • 食事の栄養素が安静時のテストステロン値を調節している可能性がある

とのことです。



個人的考察

因みに飽和脂肪酸は、レッドミートやホワイトミート、つまり牛肉やラム肉、豚肉、鶏肉を摂取すると良い感じですね。また、一価不飽和脂肪酸(オレイン酸など)はオリーブオイルがかなり豊富でその他では牛肉やアーモンドなんかに多く含まれております。



参考文献