孤独・社会的孤立のデメリットとそのポイントの話、その1その2その3その4の続きです。



社会的孤立が高いと、血圧の上昇・コレステロール反応の増加・コルチゾールの増加が起こり、心血管疾患(CVD)のリスクがアップする…!

2009年のユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究によると、社会的孤立とストレスによる心血管、脂肪、コルチゾールの関係について調べてみたそうです。
今回実験に参加したのは健康な238人(男性128人女性110人)の公務員でして、年齢が45~59歳、ロンドン地域に住んでおり、且つ、フルタイム勤務の方たちだったとのこと。
まず最初に参加者たちの社会的孤立度をアンケートによりチェックしたそうな。
社会的孤立度アンケートとは、

  • 一人暮らしか…?
  • 親戚と会ったことがあるか…?
  • 親戚と月1回未満しか会っていないか…?
  • 友人と会っているか…?
  • 友人と月1回未満しか会っていないか…?

といった質問に対して、はいorいいえで答えてもらったらしい。
その後、回答の結果に応じて、

  1. 社会的孤立なし
  2. 社会的孤立少しあり
  3. 社会的孤立あり・超あり(人数が少なかったので合わせた)

の3グループに分けたそうです。
次に参加者には、ラボ内にて難しいタスクを色々やってもらった(=ストレスを与えてみた)そうです。合わせて血圧や脂肪、コルチゾールもチェックしたそうな。
最後にデータを統計処理した結果、社会的孤立が高いと、

  • 男女の両方で血圧が上昇し、回復まで時間がかかった…!
  • 男性のみコレステロール反応が増加した…!
  • 男女の両方でコルチゾールが大幅に分泌されていた…!

とのこと。



個人的考察

つまり、

  1. 社会的孤立のある人にストレスがかかる
  2. ストレスに弱いので過剰に反応してしまう
  3. 結果、心血管疾患(CVD)のリスクがアップする…!

という嫌~なステップを踏むわけですな。
これは気を付けていきたいですねー。



参考文献