【加筆内容】ニトロソアミン(ニトロソジメチルアミンNDMA)がガンを呼ぶ!前編
3月末ぐらいに加工肉で糖尿病に…!みたいなことを記事に書いたかと思います。加工肉はどうしても体に良くないみたいなんですよね。その原因の多くは、ナトリウム(塩)と硝酸塩(保存料)にあると言われております。
なんでも未加工の赤身肉と加工肉のナトリウム・硝酸塩(保存料)の量を比べると、加工肉には1グラム当たり平均で、ナトリウムは約400%、硝酸塩は約50%も多く入っていたそうなんですよ。そりゃあ~これだけ多く入っていれば不調にもなりますわな。
そしてこれらとセットで覚えておきたいのがニトロソアミン(ニトロソジメチルアミンNDMA)です。今回はそこんところを調べた研究をご紹介します。
加工肉・ニトロソアミンで胃がんリスクがアップする…!
2006年のカロリンスカ研究所の研究によると、加工肉の摂取量・ニトロソアミンと胃がんの関係について調べてみたそうです。そもそも加工肉(ハムやベーコン、ソーセージなど)には、
が多く入っております。
更に発がん性のあるニトロソアミンってのも入っていることがよくあるそうな。一方で、加工肉の消費量は胃がんのリスクアップと関係があると先行研究で示されているんですよね。
では、ニトロソアミンと胃がんは関係あるのか…?ってことで今回調べてみたそうです。
まず研究者たちは、1914~1948年の間に生まれ、スウェーデンのウプサラ地域とヴェストマンランド地域に住んでいる全ての女性を対象に食事やアルコール、身長や体重、健康状態や学歴に関するアンケートを郵送してみたそうな。期間は1987~1990年の間でして、結果、90,303人のうち66,651人の女性から返信があったとのこと。
その後、1997年の秋に、まだ調査地域に住んでおり、亡くなっていない全ての女性に2回目のアンケートを郵送したらしい。このアンケートでは食事に関する情報プラス他のライフスタイル要因(喫煙を含む)のデータも収集したとのこと。こちらの期間は1998~2004年の間でして、結果、66,651人のうち39,227人の女性から返信があったそうです。
次に上記データから、登録ミスやヤバいぐらいカロリー摂取している人、過去にがんと診断された人なんかを除外していき、最終的に使えるデータを精査した結果、61,433人の女性が該当していたみたい。
つまり、女性61,433人を18年間追いかけた前向きコホート研究ですな。
因みに食事アンケートは毎度おなじみFFQ(67項目からなる食事アンケート)を用いたそうで、また、1997年の時は拡張型FFQ(96項目からなる食事アンケート)を使ってみたそうな。それと具体的な加工肉の種類についても見ておきましょう。
加工肉は、
- ベーコン
- サイドポーク(豚バラ肉スライスをそのまま焼いたもの)
- ソーセージ
- ホットドッグ
- ハム
- サラミ
って感じだったそうです。
気になる結果はこのようになっておりました。
- 18年間で胃がんになったケースは156件あった。
- 加工肉の消費量が多く、赤身肉や鶏肉、魚の消費量が少ない人は明らかに胃ガンリスクがアップしていた…!
とのこと。
やはり加工肉は胃がんになりやすいみたいですね~。
更に詳しく見てみますと、加工肉の摂取量が最も多いグループと最も少ないグループを比べると、
- 全ての加工肉では、66%も胃ガンリスクがアップしていた…!
- ベーコン・サイドポークでは、55%も胃ガンリスクがアップしていた…!
- ソーセージ・ホットドッグでは、50%も胃ガンリスクがアップしていた…!
- ハム・サラミでは、48%も胃ガンリスクがアップしていた…!
そうです。
どのような加工肉も食わん方が良さげですね…。
また、ニトロソアミンと胃がんリスクの関係については、
- N-ニトロソジメチルアミン(食品に最も良く含まれるニトロソアミン)の摂取量が最も多い上位グループは最も少ない下位グループに比べて、胃がんのリスクが約2倍(1.96倍)も高かった…!
とのこと。
つまり、加工肉とそれに含まれるニトロソアミンの両方とも胃ガンリスクを高めてしまうみたいです。
個人的考察
ニトロソアミンは肉を加熱するとできちゃう発がん物質なんで、やはり揚げ物はご法度。なんでベーコンを油で揚げるとかはヤバすぎるのでぜひ気を付けていきたいですな。