【加筆内容】腸内環境と皮膚トラブルって関係あるの?って話 その3「原因編」
心理的ストレス→皮膚の抗菌バリアが破壊→皮膚トラブルに…!
2007年のテネシー大学の研究によると、ストレスと皮膚トラブルについて調べてみたそうです。
んで早速ポイントを見ていきますが、まず人間は心理的ストレス状態にある時、皮膚のバリアが弱まるんだとか。例えば、アトピー性皮膚炎や乾癬などの皮膚疾患は、心理的ストレスによって発症や悪化をすることが分かっているとのこと。
もうちょい具体的に言うと、
- 心理的ストレスによって角質層の構造と機能の変化が起こる。
- これはストレス要因に対抗しようとして免疫系を抑制しているからである。
- つまり、心理的ストレスで皮膚の自然な抗菌バリアが破壊される…!
って感じ。
心理的ストレス→皮膚の抗菌バリアが破壊→皮膚トラブルに…!って流れですな。
まとめ:皮膚トラブルの原因と流れ
- 腸内環境悪化と皮膚トラブルは双方向に成り立つ…!
- ストレスで皮膚の抗菌バリアが破壊され皮膚トラブルになる…!
っていう二つのことが分かったところで原因とその流れについてまとめておきましょうか。
これらをまとめるにあたって参考にしたいのが2011年のニューヨーク州立大学の研究になります。これは皮膚トラブルの代表である尋常性ざ瘡(ニキビ)と腸内環境の関係について調べたものなんですが、この中で出てくる図が非常にわかりやすいんですよね。
ということでその図を見てみましょう(クリック又はタップで拡大できます)
次に図を踏まえた上で皮膚トラブルの原因と流れをまとめておきます。
- ストレスを受ける。
- ストレスにより高脂肪食や食物繊維を含まない加工食品(お菓子やファストフード、ジャンクフードなど)を食べる。
- ストレス又はストレス+加工食品でSIBO(腸内のバクテリアの異常増殖)が起きる。
- 腸内細菌・腸内環境が悪化する。
- 腸透過性(リーキーガット)が起きて毒素が体内に漏れ出す。
- 体内炎症と酸化ストレスの増加、サブスタンスPの上昇により皮膚の抗菌バリアが破壊される…!
- 過剰な皮脂が出る、肌荒れなどの皮膚トラブルに…!
- 皮膚トラブルによってストレスを感じ1に戻る…!
負のスパイラルに陥るって感じで、嫌~な流れですな…。
因みにプロバイオティクスと抗菌薬はどちらともこの負のスパイラルを断ち切るのに役立つ可能性があるとのこと。確かに腸内環境悪化を防げればこの流れにはなりませんもんね。
個人的考察
因みに1987年の研究によると、ビフィズス菌と乳酸菌は通常のスキンケアよりも肌荒れに効いた…!ってことなんで、やはりプロバイオティクスは良さそうな感じです。
まとめると、腸内環境と皮膚トラブルは関係があり、お肌にはストレス対策と食事が重要という普通な結論になってしまいましたね。
それと2013年のハーバード大学の研究によると、食事を変化させると腸内細菌もそれに適用しようとすぐさま対応してくれるみたいなんで、まずは今日からでも少しずつ取り組んでみてはいかがでしょうか…?