今回はコーヒーやカフェインがうつ症状に効くのか見ていきます。



カフェインや紅茶はダメだったがコーヒーはうつ病リスクを低下させる…!

2010年の東フィンランド大学の研究によると、コーヒーや紅茶、カフェインの摂取量と重度のうつ病リスクの関係について調べてみたそうです。
この研究はフィンランドの東部に住む中年男性2,232人を対象にしたものとのこと。実験は1984年から1989年の間に募集され2006年末まで追跡調査したそうで、それらのデータを基にコーヒー、紅茶、カフェインの摂取量とうつ病リスクの関係性を見てみたらしい。
因みに摂取量について以下の4つに分けたそうです。

  1. 飲まない:82人
  2. 1日平均375ml未満飲む:517人
  3. 1日平均375~813ml飲む:1,243人
  4. 1日平均813mlより多く飲む:390人

結果はこのようになっておりました。

  • 年齢や実験期間を調整した結果、1日平均813mlより多く飲む人は飲まない人に比べ、うつ病リスクが低かった(効果量0.28)
  • 経済状況や飲酒の有無、喫煙の有無、VO2max、BMI、葉酸PUFAの摂取量を調整しても、1日平均813mlより多く飲む人は飲まない人に比べ、うつ病リスクが低かった(効果量0.23)
  • 上記はコーヒーを飲んだ場合のみであり、紅茶やカフェインではダメだった…!

どうやらこの前向きコホート研究の結果では、コーヒーだけがうつ病リスクを低下させる効果があったみたいですね~。



個人的考察

但しコーヒーを1日813ml以上飲むってのは結構きついんじゃないのかな~と思います(カップ1杯150mlとすると5.5杯以上飲まなければいけないので)



参考文献