ポケモンGO(位置情報ゲーム)の研究を見てみよう!その40「歩き方で効果が変わるのか?」
今回でなんと40個目の記事です。さすがギネス記録に載ったゲームだけありますな…。
ってことで今日は以前に紹介した研究と同じ研究者が行ったものをご紹介します。
ポケモンGOの歩き方と効果について調べてみた…!
2021年のメリービル大学の研究によると、ポケモンGOの歩き方と効果について調べてみたそうです。
なんでも研究者によれば、ポケモンGOプレイヤーは大きく以下の2パターンの歩き方をしながらゲームをしているんだとか。
なんでも研究者によれば、ポケモンGOプレイヤーは大きく以下の2パターンの歩き方をしながらゲームをしているんだとか。
- 断続的パターン:歩いて止まり歩いて止まりを繰り返しながらポケモンGOをするスタイル
- 連続的パターン:歩きながら止まらずポケモンGOをするスタイル
今回、この2パターンが従来のウォーキングと比較してどのような影響をもたらすのかチェックしたみたい。
ということでまず研究者たちは、ポケモンGOプレイヤー20人に実験参加のお願いをしたそうな。次にポケモンGOをしながら歩く事と従来のウォーキングをランダムな順番で30分間行ってもらったらしい。因みに30分間で1.77km歩いていたそうなんで、平均時速が3.54kmになります。かなりゆったり歩いていたことになりますね。
んで、その歩いているときに合わせて、歩数計や加速度計、心拍数モニター、GPSなんかを使って、歩数やカロリー消費量、運動強度、心拍数、移動距離なんかを測定したらしい。また、研究者が様子を直接見て何回止まったか、上記の2パターンのどちらに当てはまるかなんかもチェックしたんだとか。
最後に集まったデータを見た結果、以下のことが分かったそうです。
- ポケモンGOプレイヤーの60%が断続的パターンだった…!
- 従来のウォーキングは、ポケモンGOをしながら歩くよりも、身体活動が有意に高かった…!
まぁ、歩くことに集中した方が運動量が多くなるのは当たり前ですよね。
続いて、連続的パターンと断続的パターンの身体活動量の違いを見てみましょう。
- 項目:連続的パターン:断続的パターン
- 総歩数:3394.3±255.8歩:2779.1±317.5歩
- 有酸素運動の歩数:3314.3±318.9歩:2387.5±771.8歩
- 消費カロリー:146.00kcal:110.0kcal
- 移動距離:2.4km:2.0km
- 中等度の運動強度時間:29.7分:25.8分
- 座り時間:0.2分:2.7分
- 立ち止まる回数:0回:4.5回
連続的パターンの圧勝…!って感じですね。まぁ、そうでしょうな。
この結果に研究者曰く、
- 連続的パターンでポケモンGOを行うと従来のウォーキングと同様の身体活動効果を生み出し、断続的パターンでポケモンGOを行うと身体活動効果が減ってしまった。但し、それでもポケモンGOで身体活動の参加を促す戦略は有効だろう
とのこと。
どんな歩き方でもポケモンGOによる運動効果は期待して良いっぽいですね。
個人的考察
効果は低いのかもしれませんが、やっぱり運動のきっかけにポケモンGOは使えそうですねー。